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温度センサーの校正は正しかったが製品がダメになった??

校正から見た「計測器の管理」

NKSの失敗

事象 経過
温度センサーを校正 1) 温度センサーと温度指示計のループ校正
2) 校正対象の温度センサーを識別
3) 温度センサーの挿入長を確認、取り外し
校正結果は精度内で良好 4) 温度センサーを校正、結果は精度内で良好
5) 温度センサーの挿入長を確認、取り付け
製品不良が発生 6) 4日後、温度異常により製品不良が発生

温度センサーの復旧後に、炉内の実温度が変化。その結果、製品不良を出した。

一般的な、温度センサーが原因によるトラブル事例

不具合現象 発生時期 推定原因
昇温時 運転時
指示値が正常でない   温度センサーの設置位置・挿入長・取付の不具合
指示が不安定 温度センサーの不完全断線
温度センサーの接続端子部の接触不良
温度変化しても指示が
変わらない
  温度センサーの断線
(バーンアウト回路がない場合)
温度指示がマイナス側に
スケールアウトする(振り切る)
温度センサーの接続端子の接続間違い
温度センサーの断線
(受信器のバーンアウト設定が下限側)
温度指示がプラス側に
スケールアウトする(振り切る)
温度センサーの断線
(受信器のバーンアウト設定が上限側)

失敗の種

今回、何故製品不良になったのか?

温度センサーの挿入長が脱着前と変わり、炉内の実温度が変化したため

何故そうなったのか?

  • 温度センサーの挿入長のマーキングにビニールテープを使ったが、センサーの余熱でマーキングの位置がズレたと思われる。
  • マーキングの位置がズレた事を知らずに、温度センサーを取り付けた。

失敗から学んだこと

  • 温度センサーの脱着時には、マーキングがズレない方法に変える。
  • 温度センサーの素子部分が劣化状態であっても、校正結果は正しい場合がある。
  • 素子の劣化状態を判断するには、素線そのものを見る必要がある。

温度センサー脱着を含む校正時の当社の対応

  • 挿入長が変わらないように、マーキング方法を変えた。
  • 温度センサー脱着を含む現地校正は、復旧後の昇温時に運転立合を行う。
  • 校正のため、郵送されてくる温度センサーの場合には、素子の劣化状態を確認し、その上で、校正を行うかどうかのジャッジする。

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