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【電子天秤】載せ台のどこに分銅を載せても、重量は変わらないのか?

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校正のトピックスNo.13
【電子天秤】載せ台のどこに分銅を載せても、重量は変わらないのか?

NKS流「ためしてガッテン!」

計測器の取扱いシリーズ No.3 で【電子天秤】を取り上げました。
 当社の電子天秤の検査項目の一つとして、偏置誤差の検査が有ります。

 今回は、電子天秤の第2段として、この偏置誤差の検査に触れ、
 何故、この検査が必要なのかを、測定データを元に検証してみました。

偏置誤差の検査は、何のために行うのでしょうか?

電子天秤は、載せ台のどの場所に試料を置いて測っても、誤差がでない
 構造になっています。
 しかし実際には、載せ台の中央部分に載せなければ、多少の誤差が生じる
 場合も有ります。
偏置誤差の検査は、載せ台の中央からズレた位置に分銅を載せた時に
 どの位の誤差があるのかを測るために行います。

「計量法」では、偏置誤差の検査方法は、載せ台を4等分し、それぞれの中心に
 順番に最大秤量の約1/3の荷重で検査しなさい と規定しています。

分銅の載せる場所を、3パターン変えて、試験を行いました


実際に電子天秤を使用する場合には、軽いモノから重いモノと色々な重量を
 測ると思います。

そこで今回の試験は、計量法で定める偏置荷重に近い分銅(2000g)と、
 あえて、最大荷重(5000g)に近い分銅を使って測定しました。
 測定方法(位置)は、以下の3つです。
nosedai1.GIF
nosedai2.GIF
nosedai3.GIF
nosedai4.GIF

分銅を載せる位置が中心からズレる程、
        測定値のバラツキが大きくなりました


結果として、2000gの場合には、誤差は有りませんが、5000gの場合には、
 中心から遠い位置ほど、測定値の誤差やバラツキが大きい事が分かります。 
この電子天秤の偏置誤差は、次の通りです。
nosedai5.GIF
 許容範囲内の結果なので、どこに載せても測定できることが分かります。

測定現場では、重量も形状も違うモノを測ろうとする場合、必ずしも載せ台の
 中央部分に載せる事が出来ない場合もあると思います。

●その場合でも、偏置誤差の検査を行うことで、中央からズレた位置に載せても
 許容範囲の精度で測定できるかどうかが分かり、測定値に対する信頼性を
 確かめる事ができます。

●当社では、偏置誤差の検査は、分銅を載せた位置を図表で表わすとともに
 具体的な数値でその位置と誤差を成績書に記載しています。

関連情報をご紹介します。

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