キャリブレーション/計測器ごとの校正技術情報@エヌケイエス株式会社 NKS

校正専門企業のNKS > 計測器ごとの校正技術情報 > 校正のトピックスNo.51
【外側マイクロメータ】:あなたの手も誤差の要因です。

Yahoo!ブックマークに登録

校正のトピックスNo.51
【外側マイクロメータ】:あなたの手も誤差の要因です。

NKS流「ためしてガッテン!」

手で持って作業を行うと測定誤差になるの?

  • マイクロメータを校正する際は、専用スタンドに固定するため、人の体温による影響はありません。
  • しかし実際の現場では、スタンドの変わりに手持ちで測っているケースが多いので、今回は、そこに注目しました。
  • 手持ちで測ったとき、測定値が変化して読み取れずに困った経験はありませんか?
  • そこで、手持ちで測ったとき、実際にどのくらいの測定誤差が生じるのか、またマイクロメータ本体の温度とどのような関係があるのかを実験しました。

2つの実験をしてみました。

  • 実験1:手持で測定した時の伸びによる測定誤差を実験しました。
  • 実験2:手持ちした時のマイクロメータの温度変化を実験しました。
  • 【実験に使用した測定器】
    ◎外側マイクロメータ(ミツトヨ製) 型式:106-106
      仕様:75~100mm、精度:±3μm
    ◎ブロックゲージ(ミツトヨ製) 型式:516-115
      仕様:25~200mm、精度:0級
    ◎ハンディタイプ表面温度計(安立計器製)
      型式:N-231K-00-1-ASP/HA-100K
      仕様:-50~500℃、精度:±2.5℃(333℃未満)
     
  • micro01.JPG micro02.JPG micro03.JPG
     
    micro04.JPG micro05.JPG anatanote1.GIF

実験結果から

  • 実験1では、
  • 持ち始めから1~2分毎に、測定値が1μmずつ小さくなり、9分後には-6μmの誤差が生じました。
  • 実験2では、
  • 最初に防熱カバーが手の温度(約33℃)の影響を受け、持ち始めの6分間は、約20.5℃→26.5℃まで急に温度が上昇しました。
  • その後は徐々に上昇し続け、14分後に約27.8℃で落ち着きました。
  • 手持ちによって本体に温度が伝わるが、時間的には、温度の変化と伸びによる測定誤差の変化はイコールでは有りませんでした。

手に持って使う場合は、使用前後の確認が重要です。

  • 防熱カバーが付いているものが大半ですが、付いていたとしても、人が持って作業をすれば、必ずマイクロメータに熱が伝わり誤差の要因となります。
  • 手持ちによる熱の影響を防ぐポイントは、
  •  1)手で持って温度変化が落ち着くまで(9分以上)待って測定すること。
  •  2)測定前後のゼロ点の変化を確認し補正することです。
  • また、体温による影響を少なくするため、綿手袋を使われることも一つの方法です。

関連情報をご紹介します。

上記内容についてのお問い合せ(Mail・TEL)/資料請求

校正業務のお見積り・お問い合わせ お問い合わせ MAIL 資料請求(無料) 業務に活(ツカ)える情報のメルマガ登録