校正のトピックスNo.75
【ロードセルには取付ベースが不可欠。】
NKS流「校正への工夫」
どうして取付ベースが必要なの?
- ●以前、ロードセルの構造から見た取扱いの注意点をお伝えしました。
- ●ロードセルは、引張圧縮試験機などの頑丈な本体の取付ベースに取り付けられています。
- ●しかし、引取校正する際にはその取付ベースごと持ち帰る訳にはいきません。
- ●その為、当社ではロードセルの引取校正を行う際、必ず取付ベースを用意しています。
- ●そこで、なぜロードセルの校正に取付ベースが必要かをお伝えします。
ロードセルはこんな構造をしています。
- ●上面には荷重受部(ロードボタン)の突起が有ります。
- ●側面には円状に荷重受部(起歪体)が有ります。
- ●下面の中央部は内部が空洞になっており、中にはアンプ部(歪みゲージ)と腐食を防ぐための不活性ガスが封入され、鉄でフタがしてあります。
フタはアンプ部を保護するためだけの薄い鉄の板です。
- ●荷重受部がとても頑丈にできているので、フタの部分も一見頑丈に見えますが、実際は薄い鉄の板です。
- ●誤って、フタの部分に荷重を加えてしまうと、フタを破損させてしまいます。
取付ベースが必ず必要です。
- ●当社ではお客様のロードセルに合った取付ベースの有無を、必ず確認します。
- ●もしも、取付ベースが無い場合には専用の取付ベースを製作します。
- ●取付ベースを使用すれば、荷重受部(起歪体)に均等に荷重を加えられ、また、誤ってフタに荷重が加わる事は有りません。
- ●ちなみに、当社ではこのように様々な取付ベースを所有しています。
- ●取付ベースを使用する事で、機器の破損を防ぎ、より正確な校正を行う事が可能になりました。
- ●これが当社のロードセルの引取校正への工夫です。
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