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【電子天秤】:プラスチックの静電気が誤差になります。

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校正のトピックスNo.80
【電子天秤】:プラスチックの静電気が誤差になります。

NKS流「ためしてガッテン!」

静電気が電子天秤に与える影響は?

  • 以前のメルマガでは、電子天秤の傾き、載せる位置、ウォーミング時間に於ける測定値の影響について実験結果と共にお伝えしました。
  • 今回は静電気が電子天秤の測定に与える影響についてお伝えします。
  • 実際の現場では汚れたプラスチック製品を測ろうとした時に、きれいにしようと乾いた布でこすったりしていませんか?
  • 技術資料には乾いた布でこすった時の静電気が誤差になると記載がありました。きれいにしようと思う親切心が逆にあだになってしまう事もあるのでは?
  • では、その静電気が電子天秤にどんな影響を与えるのか疑問に思い実験してみました。

静電気がある状態で測定したらどうなる?

  • 2つの実験を行いました。
     【使用した標準器】電子天秤 型式:PR5003DU メトラー・トレド製
            秤量:5100g 最小読取 d=0.01g/0.001g
      プラスチック板A(載せ台に収まる板)  80×100mm
      プラスチック板B(載せ台からはみ出る板)50×350mm
  • 実験1:電子天秤に何も載せない状態で乾いた布でこすったプラスチック板Aを電子天秤の載せ台1cm程度の距離まで近づけた時の秤量を測定しました。
  • 実験2:2つのプラスチック板A,Bを
     (1)乾いた布でこすった場合(2)こすった板を濡れた布で拭いた場合
     で電子天秤に載せた時の秤量を測定しました。
  • tenbin1.JPG tenbin2.GIF tenbin3.GIF

実験結果から

  • 実験1:載せ台に近づけると-2.1g程度の誤差になりました。
  • 実験2:プラスチック板Bは乾いた布でこすった場合+0.645gの誤差になりました。こすった板を濡れた布で拭いた後に再度測ると誤差は無くなりました。

静電気を無くしてから測定する事が重要です。

  • プラスチックやガラスなどの電気を通さない物体は、摩擦などで発生した電気を表面に長い時間ためてしまいます。
  • その電気を帯びた物体を電子天秤の載せ台に近づけると、そのたまった電気と載せ台が引き合い、マイナスの誤差になります。
  • また、物体を電子天秤に載せて物体が載せ台からはみだした場合は、たまった電気と本体が引き合うことでプラスの誤差になります。
  • よって正確な測定を行うために、事前に濡れた布で拭くなど静電気を完全に無くしてから測定する事をお奨めします。

関連情報をご紹介します。

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