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【マイクロシリンジ:1/1000ml単位で微量な計量ができる器具】

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校正のトピックスNo.380
【マイクロシリンジ:1/1000ml単位で微量な計量ができる器具】

マイクロシリンジの価格の違いは何の違い?

  • 「マイクロシリンジ」という注射器のような形をした器具があります。これは、化学分析の分野で、微量の試料溶液などを分析機器に一定量注入するために用いられるものです。
  • micro1.jpg
  • 当社でもお客様からマイクロシリンジの校正の話を頂いたことがあり、その時にマイクロシリンジについて調べてみたところ、価格が安いものから高いものまで、いろいろなものがあることがわかりました。
  • 価格が違っても、外観はそんなに変わりはなく、違いはどこにあるのか疑問に思い、実際に測定して比較してみました。

価格の差が誤差として現れました。

  • 価格の異なるマイクロシリンジを2種類使って、決められた容量がどれだけ正確に測れているかを確認してみました。使用したマイクロシリンジは
    A:価格の安い方(約7000円)
    B:価格の高い方(約15000円)
    A,Bともに測定範囲:0~250μl、最小目盛:5μl
    測定点は50μlと250μlの2点で、それぞれ10回測定の平均値を出しました。
  • micro2.jpg
  • 結果はAの方は誤差-1%以上、Bの方は0.1%程度の誤差となりました。
  • micro3.jpg

価格の違いは使用目的の違いでした。

  • マイクロシリンジA,Bそれぞれのメーカに精度を聞いてみたところ、価格が安い方のAは、精度は設定されておらず、目安で使用するようなものでした。対して価格が高い方のBは、目盛値に対して±1%の精度が設定されており、臨床検査の分野でも使用されるような精密な測定ができるものでした。
  • A,Bそれぞれのメーカから聞いたことも含め今回の実験結果からわかったことは、同じマイクロシリンジでも、「目安で使うもの」と「精密な測定に使うもの」とで使い分ける必要があるということでした。
  • そのため、マイクロシリンジを購入する際には、使用目的に応じて、事前にスペックを確認してから購入されることをお勧めします。

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