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校正のトピックスNo.411
【圧力ゲージ:指針抜きによる処置のリスクは大きい?】

圧力ゲージのゼロ点がズレていたときの適切な対応は?

  • 先日、お客様の圧力ゲージ校正の際にゼロ点がズレていたため、指針を抜いて目盛を合わせる処置を行いました。
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  • お客様への引渡しの際に、実際に圧力を加えて異常がないことを確認したのですが、後日お客様から「圧力ゲージの指針が取れた」と連絡がありました。
  • 状況を詳しく聞いてみると、加圧して試験している最中に指針が突然外れてしまったとのことで、お客様にご迷惑をかけてしまいました。
  • 今回のメルマガでは、圧力ゲージのゼロ点がズレていた場合、どういう対応が適切なのかを考えてみました。

指針抜きによる処置は、かえってお客様にご迷惑をかけてしまうこともあります。

  • 圧力ゲージは、弾性体の合金で作られたブルドン管が圧力を受けると先端が変位して、リンク・レバー・ギアを介して軸に取り付けられた指針を機械的に動かす構造となっています。
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  • 軸に取り付けられた指針を抜くと軸の部分が細く削られてしまうため、再度指針を取り付けることで、実際に圧力を加えて装置等を運転した際の振動や脈動(一定のリズムで変化する)圧力等により指針がずれたり抜けてしまうことがあるので、かえってお客様にご迷惑をかけてしまう恐れがあります。
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  • また、ブルドン管の金属疲労が原因でブルドン管が伸びてしまい、ゼロ点がズレている可能性があります。その場合、指針を抜いて目盛合わせをするという処置では、あくまでもゼロ点のズレ分を移動させているだけで、伸びてしまったブルドン管が元に戻るわけではないので、直線性がとれていない場合もあります。
  • このような状態では、正確な測定値を示さないことも考えられるので、製造に影響が出てしまうかもしれません。
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ズレが発見された場合の当社としての対応を考えました。

  • 「指針を抜いて戻すだけ」と簡単そうな作業ですが、圧力ゲージの構造から見ると、実はとてもリスクが大きいものだと考えます。そこで当社では、指針抜きによる処置は行わないこととしました。
  • もし圧力ゲージの校正の際にズレが発見された場合、当社としては、その場ですぐに校正が完了できるよう、お客様には予備の圧力ゲージを準備しておいて頂くことをお願いします。

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