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2015.10.22

校正のトピックスNo.305
【ビデオ判定でハッキリさせます】

NKS流「校正への工夫」

測定者の動体視力に頼らない工夫

    • あるお客様から「ショア硬さ試験機」の校正依頼がありました。
    • ショア硬さ試験機」は、金属材料等の硬さを測定する試験機で、ハンマーが一定の高さから落下し、試験面に当たって跳ね上がる高さから硬さを求めるという原理のものです。
    • 今回、校正依頼のあったショア硬さ試験機は、「目測形(C形)」と呼ばれるもので、目盛の付いたガラス管の中にあるハンマーが跳ね上がって、最高位置に達した瞬間の目盛の値を読まなければならず、測定者の動体視力が必要な試験機です。

  • 今回のメルマガでは、個人の読み取り能力に依存するような読み取りが困難な測定器に対して、誰でも簡単にかつ正確に読み取るための工夫を紹介します。

素早いハンマーの動きを捉えるためには?

    • JIS規格の中では、『目測形(C形)試験機においては、測定者は、瞬間的なハンマーの最高位置の読み取りを習熟する必要がある』と記載してあります。
    • 読み取り方法としては、最高位置を予測した目盛位置に狙いを定めて凝視して、瞬間的に値を読むという難易度の高い方法です。
    • 素早いハンマーの動きを瞬間的に捉えるために考え付いたのが、デジタルカメラを使用しての動画撮影です。

    • 下の写真はコンベックスが巻き取られる瞬間を30fps(1秒間に30フレームの画像)で撮影したものです。ちなみにこのデジタルカメラは最高1000fpsまでの動画が撮影可能なものです。

    • スポーツの判定でも使用されるように、ハイスピード動画で撮影して、連続画像の中から最高位置に達した時の画像を選んで指示を読み取ります。

正確に値を読み取ることができます

  • デジタルカメラを使用することにより、動いているものを静止画として扱うことができるので、正確な値の読み取りが可能になりました
  • ハイスピード動画を撮影する機材というと、以前は高価なもので一般的ではありませんでしたが、最近はデジタルカメラで簡単に撮影できて、比較的安価に入手できるので便利な世の中になりました
  • 当社では、個人のバラツキが出ず、正確に校正するための工夫を今後も続けていきます

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