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2009.12.09

校正のトピックスNo.28
★☆圧力機器を校正されているお客様 必読 ☆★
【デジタルマノメータ(圧力計)を傾けると、測定値が変わるって本当?】

NKS流「ためしてガッテン!」

 ダイヤフラム式デジタルマノメータで、
こんな経験は有りませんか

  • デジタルマノメータを傾けて使っていたら、指示値が変わってしまった・・・
  • 指示を読み取るために圧力計を立てた時、指示値が変化してしまった・・・
  • デジタルマノメータの取扱い説明書には、「姿勢による影響」という項目があり、それを使用するにあたっての大切な事柄が記されています。

 ダイヤフラム式デジタルマノメータの特徴

    • 多くのデジタルマノメータ(圧力計)には、ダイヤフラムという圧力を検出するセンサーが使われています。
    • ダイヤフラムの材質には、シリコンゴムや金属などが使われており、弾性のある、たわみやすい円盤状のセンサーで、加わる圧力のたわみ量(変位)から圧力を検出しています。

 機器の説明書を良く読まないと、
取り扱いを間違えてしまいます

    • 圧力計の姿勢による測定値の影響はどの位あるのでしょうか?当社の標準器の一つである、横河電機(製)の圧力計の説明書には次のように記されています。
      圧力測定仕様  (メーカ:横河電機  型式:767321)
      「姿勢による影響」:前後90°・・・ゼロ点 ±0.1% of full scale
      左右30°・・・ゼロ点 ±2.5% of full scale
    • 「百聞は一験に如かず」ということで、さっそく実験しました。

 

 実験結果から見えたこと

    • 測定結果から、マノメータを傾けると(左右、前後)、測定値のゼロ点が変化します。
    • 左右の傾きに対するゼロ点の変化が大きく、また傾き度合に比例して変化します。
    • 圧力に敏感なダイヤフラム膜は、僅かな力で変化することから、圧力計(センサ)を傾けることで、ダイヤフラム自身の重さが掛かり、変形してしまいます。
    • 従って、外から加圧されていなくても、見かけ上の圧力値が変わってしまうのです。

  • 機器の説明書にある仕様や注意事項を知らずに、圧力計を使って、横から縦にしたり、傾けたりすると、実験結果のように測定値が大きく変わります。
  • 仕様書や説明書を見ればわかると言われればその通りですが、校正する立場から言わせていただくならば、もっと分かり易く書いて欲しかったなと思います。
    何故なら、測定する値に影響を与えてしまう重要な事柄だからです。
  • 測定に当たっては、デジタルマノメータを横から縦、縦から横にさせる時には、ゼロ点を戻す意味で、必ずゼロリセットをして下さい。

関連情報をご紹介します。

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