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2010.08.19

校正のトピックスNo.61
【液槽を球(タマ)でフタします】

NKS流「校正への工夫」

液槽の水の蒸発を防ぐには?

  • 先回は、オイル槽のオイルを早く冷やす為の工夫をお伝えしました。
  • 今回は、液槽(水)を使った校正時の工夫をご紹介します。
  • 当社では、液槽(水)を使用して、温度センサーの校正を行っています。
  • しかし、水は、高温にすればするほど、蒸発することが問題でした。
  • そんな問題を解決するべく当社では、こんな工夫をしています。

ボールを液槽に浮かべ水の蒸発を防いでいます。

  • 当社では、マートボールというポリプロピレン製のボールを液槽に浮かべ、蒸発を防ぐ工夫をしています。
  • そこで、このボールがどのくらい蒸発を防ぐ能力があるか実験を行いました。

実験してみました。

    • 液槽の水の減り方を、2つの状態で測定しました。

      1)ボールを浮かべた状態

      2)ボール無しの状態

    • 使用した機器
      ○投込式恒温装置サーモメイト、型式:BF600、ヤマト科学製
      ○試験槽、型式:BZ100D、ヤマト科学製、
      槽内寸法:240×300×200mm(幅×奥行×高さ)
      ○マートボール、φ10mm、ポリプロピレン製

    • 90℃の液温を30分間保時した時点での水の減り方は、
      1)ボールを浮かべた状態では、-3.0mm
      2)ボール無しの状態では、-12.0mm
      と、4倍も減り方に差が生じました。

設備等に悪影響を及ぼしたく無いという想いから使用しています。

    • 以前は、蒸発を防ぐため槽にフタをしていました。
    • しかし、フタでは、温度センサーを挿入する際にすき間が出来たり、棒状温度計では、指示が読めない等の問題がありました。
    • そこで、このボールを使用することで、直接液体の表面にフタができ、蒸発を最小限に押さえる事ができました。
    • また、フタをする事で、冷たい外気との接触を減らし保温の効果もあり、省エネにも一役買っています。
    • 余談ですが、ボールの紛失防止の為に、『ボールの使用前後の数を確認してください』というお客様の声から、容易に数をかぞえる為の専用の升(マス)まで自社で製作しました。

  • 近々、『校正への工夫』について、動画でご紹介します。ご期待下さい。

関連情報をご紹介します。

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