{{navs.title}}

TOPICS

2010.04.28

校正のトピックスNo.47
【定盤】:定盤ってたわむの?

NKS流「ためしてガッテン!」

定盤がたわむって、本当?

  • 鉄や石で丈夫に出来ている定盤が、たわむなんてこと考えたことありますか?
  • 載せる物の重さまで気にせず、今まで定盤を使用していましたが、
  • どのくらいの重さまで載せても大丈夫なのでしょうか?
  • 載せる物の重さで、本当に定盤がたわむのでしょうか?
  • そんな疑問から定盤のたわみの変化を検証してみました。

定盤の中央に荷重をかけ、どの様に平面度が変化するかを実験しました。

  • 【実験に使用した測定器】
  •  精密石定盤(関ヶ原製作所製)
    E-702-011 No:23433 JIS0級
    750mm×1000mm
  •  精密平型水準器 (藤田製作所製)
    701 No:F16796
  •  枕型分銅 (村上衡器製作所製)
    20kg、10kg M2級
  • 定盤の中央に分銅を載せ、重量による平面度の変化を測定しました。

実験結果から

  • 定盤の中央に載せる荷重を増やしていったとき、
  •  ①荷重が10kgまでは変化しなかったが、20kgを超えるとたわみが発生
    した。
  •  ②80kgの荷重を載せると、部分面積の平面度の許容値から外れた。

物を載せるときは、出来る限り分けて置くことが重要

  • 今回の実験結果から、定盤が思っていた以上にたわむことが分かりました。
  • 調べてみると、一カ所に集中して物を載せる場合、定盤を変形させないための上限荷重が決められていました。(JIS B 7513-1992)

  • 定盤の使用にあたっては、できるだけ物を分散して置き、たわみを抑えて、測定値への影響を少なくすること、使用面を広く有効に使うことが重要です。
  • やむを得ず重い物を載せるときは、中央を避けて、支点や補助支えの近傍に載せることで、定盤のたわみを少なくすることができます。
  • 使用面をキズや損傷から守るため、工具などを直接置かないこと、また、使用しないときは、カバーを掛けておくことも大切です。
  • また、定盤の使用面は損耗します。使用頻度によって、当社のような校正業者に定期的に検査を依頼され、摩耗状況(平面度)の程度を知っておくことをお勧めします。

関連情報をご紹介します。

上記内容についてのお問い合わせ(Mail・TEL)/資料請求