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2010.06.10

校正のトピックスNo.52
【ハイトゲージ】:誤差を出すじゃじゃ馬も乗り方次第?

NKS流「ためしてガッテン!」

ハイトゲージの扱いはベテランでないと難しいの?

  • ハイトゲージは、定盤の上で工作物の高さを測定するための測定器です。
  • 測定時のあて方加減で指示がばらつき、測りこなすのが大変と思われていませんか?
  • 指示のばらつきをなくすために、何か良い方法は無いのでしょうか。
  • そんな疑問から、新人でも正しく測れる方法を試してみました。

新人とベテランの測定値を比較してみました。

    • 【被試験器】デジマチックハイトゲージ 型式:HD-30A
      No:0520436 最大測定長:300mm

      精度:±0.02mm ミツトヨ製

    •  【標準器】ブロックゲージ 200mm No:980196 ミツトヨ製
    •  【環境】23℃ 38%RH
    • 通常の測定方法で、200mmのブロックゲージを3回測定しました。
    • 結果、新人とベテランでは最大0.03mmも測定値の誤差があり、また、ベテランでも、繰り返しによって測定値に若干の誤差がありました。

道具を使えば熟練者に勝てる?

    • 【被試験器】【標準器】は、上記測定と同じ
    •  【道具】ブザー付テスタ 型式:PM-7 SANWA製
    •      てこ式ダイヤルゲージ 型式:TI-111H ミツトヨ製
    • 道具1
    •  ベテラン:道具を使わず、通常の方法で測定
    •    新人:ブザー付テスター(接触の瞬間を導通音で知らせる)を付けて測定
    • 道具2
    •  ベテラン:道具を使わず、通常の方法で測定
    •    新人:てこ式ダイヤルゲージ(接触の瞬間を目盛の変化で知らせる)

      を付けて測定

    • 結果、道具1,2共にベテランの僅かな誤差があったが、新人は正確な測定をすることが出来ました。

新人でもじゃじゃ馬を乗りこなせました。

  • ハイトゲージは新人でも道具を使えば、こんなに上手く測れるんだと驚きました。
  • 道具無しの測定では、スクライバをあてる力をかけ過ぎると測定値が変わるので、あて方加減に多少の熟練を要します。
  • しかし、熟練していない人も道具を使うと正確に測れますので、是非ご活用ください。
  • また、ハイトゲージの誤差要因には、スクライバやベース基準面の平面度も影響しますので、定期的に校正される事をお勧めします。

関連情報をご紹介します。

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