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2010.07.01

校正のトピックスNo.55
【アナログ式指示計】~その2~:パネルも計器の一部です。(表示記号:Fe・FeO・NFeマークにご用心)

NKS流「ためしてガッテン!」

アナログ指示計(メータ)のFe・FeO・NFeマークをご存じですか?

    • 外部からの影響を受けるメータには、目盛板の隅にJIS(JISC1102-1)で決められたマークが有ります。(図1)
    • そのマークは、1)、2)、3)と云っています。
      1)Feは、鋼板を使用して!
      2)FeOは、Ommの厚さの鋼板を使用して!
      (Oには、数字が入ります)
      3)NFeは、鋼板で無いものを使用して!
    • つまり、メータを取り付けるパネルの厚さと材質が決められているのです。
    • では、パネルから取り外して検査した場合、どのくらい誤差が生じるのでしょうか?
    • そんな疑問から、パネルに付いた状態と、パネルから取り外した状態とで、測定誤差を実験しました。


実験してみました。

    • 実験:パネルに付いた状態と、外した状態で、メータの指示が0、5、10、15kVを指示したときの、入力電圧値を検査しました。
    • 【被測定器】直流電圧計(メータ) 型式:MPC-10、東洋計器製
      目盛値:DC0~15kV、基準入力値:DC0~300mV
      CLASS2.5、Fe2
    •  【標準器】直流標準電圧電流発生器 型式:255400 横河電機製




実験結果から

  • 実験の結果から、パネルから外した状態では、入力電圧値が基準入力値より低下し、
  • 入力電圧値を高くするにつれ誤差が大きくなり、許容精度から外れることが解りました。

Fe・FeO・NFeマークを見落とさないこと!

  • アナログ式指示計(可動コイル式)には、外磁形と内磁形があります。
  • 内磁形のメータは、磁石部の周りをヨークで覆っているため、外部磁界の影響をほとんど受けないため、Feマークが有りません。
  • しかし、外磁形は磁石部が露出しているため、取り付けるパネルによって外部磁界の影響を受けてしまいます。
  • つまり、パネルも計器の一部なのです。
  • したがって、マークが有るメータを検査する際には、パネルに付いた状態で検査されることをお勧めします。

関連情報をご紹介します。

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