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2010.09.22

校正のトピックスNo.66
【温度をより安定させる工夫】

NKS流「校正への工夫」

安定した温度をつくるには?

    • 以前、液槽を使った温度センサーの校正に於ける当社の工夫をお伝えしました。
    • しかし、当社では高温で温度センサーを校正する場合に電気炉を使っています。

  • 今回は電気炉を使った温度センサーの校正で当社が工夫していることをお伝えします。
  • 以前は校正の時、均熱ブロックの穴に外気がわずかに入り込む事で、少し温度が安定しない事が気になっていました。
  • 当社ではどんな工夫が出来るのかいろいろ考えてみました。

アルミナボールやマグネシア粉末を使っています。

    • いろいろ試した所、当社では温度安定を図る為、電気炉の均熱ブロックの穴にアルミナボールやマグネシア粉末を温度センサーと一緒に入れる事が有効だと分かってきました。

  • そのアルミナボールやマグネシア粉末がどのくらい効果があるか実験を行いました。

実験してみました。

    • 電気炉の均熱ブロックの穴に

      (1)何もいれない状態

      (2)アルミナボールを入れた場合

      (3)マグネシア粉末をいれた場合

      で温度を測定し安定性を比較してみました。

    • 【使用した機器】

      ○校正用電気炉  型式:TE01-RS05 山里産業製

      ○Kシース熱電対 1.6φ×1500L 日本サーモセンサー製

      ○アルミナボール 型式:HDボール 1φ

      ○マグネシア粉末 型式:ヨネヤマ5865

      ○データロガー  型式:ZR-RX40A オムロン製

    • 結果

      (1)何も入れない場合:±0.3℃

      (2)アルミナボールを入れた場合:±0.1℃

      (3)マグネシア粉末を入れた場合:±0.1℃

      となり、入れた時の方が温度の安定性の効果を得ることができました。

denkiro4.GIF

より正確な測定をしたい想いからこの様な工夫もしています。

  • アルミナボールやマグネシア粉末を均熱ブロックに入れる事で、温度センサーと穴のすきまを無くし、外気が入りこまない様に工夫されています。
  • また、アルミナ(酸化アルミニウム)とマグネシア(酸化マグネシウム)は高い融点(2000℃以上)の為、高温での使用に適しています。
  • この他にも正確に測るためのちょっとしたコツがあります。

    1)センサにあわせて、あまり隙間の大きくならない均熱ブロックを選択する

    2)センサを先に均熱ブロックの穴に入れ、均熱材を少しづつ流し隙間を無くす

    3)均熱ブロックの隙間の大きさによって均熱材を使い分ける

  • 当社では屋外での校正も多く、外気の影響による温度変化に常に気を遣っています。

関連情報をご紹介します。

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