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2010.10.14

校正のトピックスNo.69
【校正に適したマイナス温度を作る工夫】

NKS流「校正への工夫」

マイナス温度を作る方法は?

  • 以前、液槽や電気炉を使った校正に於ける当社の工夫をお伝えしました。
  • 今回は、マイナス温度を作る当社の工夫をご紹介します。
  • 本来、マイナス温度を作る低温槽を現場に持ち運べるといいのですが、現実的には非常に困難です。
  • そのため、当社では、現場でも校正ができる様に、ドライアイスとエタノールでマイナス温度を作って対応しています。
  • そこで、当社が行っている安定したマイナスの温度の作り方をご紹介します。

実験をしてみました。

    • エタノール(500g)をステンレス製の容器に入れます。
    • ドライアイスを布などで包み、ハンマーで細かく砕きます。
    • そして、ドライアイスを計量スプーンで2杯(約30g)ずつ混ぜていった時の温度変化を測ってみました。



  • 【使用した機器等】
    ○測温抵抗体(Pt100) JIS1級
    ○ポータブルマルチロガー 型式:ZR-RX40A、オムロン製
    ○計量スプーン:大(15g)
    ○エタノール(99.5)・ドライアイス
    ○ステンレス製の容器

実験結果から

    • ドライアイスを約30g投入する毎に、約10℃ずつ温度が降下し、330g投入して-77.4℃になり、これ以上温度が下がらなくなりました。


  • また、投入毎にドライアイスを完全に溶かす(泡が出なくなる)と、温度変化がなくなり安定した温度が得られました。

ちょっとした工夫で、こんなに簡単にマイナス温度が作れます。

  • エタノールとドライアイスを使えば、簡単に約-77℃までのマイナス温度を作る事ができました。
  • また、ドライアイスとエタノールの量を調整する事で任意の温度を作る事が可能です。
  • ドライアイスは、気化する際にマイナスの熱を発生します。
  • そのため、安定したマイナス温度を作るときのコツ(テクニック)は、
    1)ドライアイスを布などで包み細かく砕くこと。
    2)エタノールをかき混ぜながらゆっくりドライアイスを投入すること。
    3)ドライアイスの泡が出なくなるまで、よくかき混ぜて溶かすこと。  です。
  • この工夫により、お客様のニーズに沿うだけではなく、時間・コストの削減にも繋がりました。

関連情報をご紹介します。

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