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2010.10.28

校正のトピックスNo.71
【ガラス製温度計】:目盛が読めないガラス製温度計の安全な片づけ方

NKS流「ためしてガッテン!」

ガラス製温度計を冷やすのに掛かる時間は?

    • ガラス製温度計といっても様々なものが有りますが、-50℃~360℃の目盛範囲50℃の標準温度計がよく使われています。

    • 以前、液溜まり部のガラスにヒビを生じさせる失敗を起こしてしまいました。

    • 原因は、高温状態の温度計を、濡れた紙タオルで急激に冷却したことでした。
    • 標準温度計は最低目盛以下になると温度を読み取る事ができません。

  • では、実際にはどの様に温度は下がっているのでしょうか?
  • そこで、今回は、ガラス製温度計の温度の下がり方について実験してみました。

実験をしてみました。

    • 50~100℃、150~200℃、250~300℃の3本のガラス製温度計で、最高点からの温度の下がり方を実験しました。

  • 【使用した機器等】
    ○標準棒状製温度計 佐藤計量器製作所製、No.2・4・6
    ○ポータブル温度キャリブレータ
    型式:HHP401、サーモキャル製、仕様:0~300℃
    ○放射温度計 型式:TH-11、ミノルタ製、仕様:-50~500℃
    ○ストップウォッチ SEIKO製

実験結果から

    • 最高目盛から最小目盛になるまでの時間は、130秒、36秒、18秒。

    • 常温になるまでの時間は、3本とも11分という結果でした。


5分以上、自然冷却することがポイントです。

  • ガラス製温度計は、急に冷却するとガラスに歪みが生じ、ヒビが生じたり、割れてしまう恐れがあります。
  • 急いで片づけようとして、水に浸けたり、濡れたタオルで拭くのは厳禁です。
  • また、3分以内に触れると火傷する恐れもあります。
  • 実験結果から、5分間自然冷却すれば、触っても安全な温度になることが解りました。
  • 最小目盛までは、勢いよく温度が下がりますが、その後は、ゆっくりになり、触れる温度になるまでには、4~5分掛かります。
  • ちなみに、当社では、乾いた紙タオルを敷いた金属製のトレイの上に置き、10分以上、自然冷却することにしています。

関連情報をご紹介します。

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