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2011.03.24

校正のトピックスNo.91
【ブルドン管圧力計】環境温度により誤差になるの?

NKS流「ためしてガッテン!」

使用環境の温度にも気を配っていますか?

  • 以前のメルマガでは、ブルドン管圧力計の取付姿勢による測定誤差についてお伝えしました。
  • 今回はブルドン管圧力計の環境温度による測定値の影響についてお伝えします。
  • ブルドン管圧力計は、屋内・屋外に関わらずさまざまな現場で使用されています。
  • 一般的に、圧力計ごとで使用環境温度が決められていますが、機械加工やボイラー設備など、実際の現場では、その範囲を超えて使われる事もあるのではないでしょうか?
  • メーカの技術資料には、周囲の温度変化が誤差になると記載がありました。
  • では、環境温度によりどのくらい誤差が出るのか疑問に思い実験してみました。

環境温度によって圧力計の指示はどうなる?

    • 【使用した測定器】

      ブルドン管圧力計 AT型 φ100×50kPa 1.6級 兵田計器製

      使用環境温度 ―5~45℃

      圧力キャリブレータ 型式:DPI610 70kPa ドラック製

    • ブルドン管圧力計を恒温槽に入れて環境温度を0、25、50℃と変化させた時の圧力計の指示を測定しました。


実験結果から

  • 環境温度が0℃の時には最大―0.2[kPa]の誤差、使用温度範囲外の50℃の時には最大+0.7[kPa]の誤差になりました。
  • いずれも精度内でしたが、圧力値が大きくなるにつれて誤差も大きくなりました。

環境温度の影響を少なくする事が重要です。

  • ブルドン管圧力計は一般的に黄銅、リン青銅や鋼で作られており、内部部品が温度により膨張、収縮するために誤差になってしまいます。
  • よって、より正確な測定を行うためには環境温度による影響を極力少なくする事が重要になります。
  • そのために、現在過酷な環境温度で使用されている場合

    1)使用場所をかえる

    2)断熱材で熱を遮断する

    3)耐熱モデルを使用する

    などの工夫が必要になります。

  • 当社では、校正の際に環境温度による影響を極力無くすために、

    1)生産を行っていない休業日など、ラインが停止した時に校正を行う

    2)圧力計を外して、環境の良い場所へ移動して校正を行う

    などの方法をその現場の状況にあわせてご提案しています。

関連情報をご紹介します。

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