{{navs.title}}

TOPICS

2011.02.17

校正のトピックスNo.86
【導電率計】導電率は温度補正がキーポイントです。

NKS流「ためしてガッテン!」

どうして温度補正が重要なの?

    • 導電率計に使われる電極は、セル定数が物によって違う(電極間の距離や断面積)ため各センサーに記載されたセル定数を導電率計に入力して使用します。

  • また、一般的な導電率計は25℃に換算して表示するために、温度補償機能があり温度補正の入力も行います。
  • では、もしその温度補正の入力を間違えたり、温度の測定値が狂っていたら導電率の指示はいったいどうなるのでしょうか?
  • そんな疑問から、温度差で導電率計の指示がどの様に変わるのか実験してみました。

実験してみました。

    • 温度補正を正しく入力した場合と、入力しなかった場合とで水の導電率を測定し実験してみました。

  • 【使用した標準器】
    ハンディ導電率計 型式:HEC-110、メーカ:DKK
    測定範囲:0~20mS/cm、温度校正値:-0.4℃

実験結果から

    • 1)温度補正を正しく入力した場合は、102.9μS/cm
    • 2)温度校正入力しなかった場合は、101.8μS/cm
    • となり、-0.4℃の温度差で、導電率の指示が1.1μS/cm(-1.1%)低くなる事が解りました。

  • すなわち、わずかな温度の差でも導電率の指示に大きく影響してしまうことが解りました。

温度計の誤差をキチンと知る事がポイントです。

  • センサーに内蔵されている温度の測定値は長期間使用していると劣化して誤差が生じます。
  • そしてその温度の誤差が直接導電率の測定誤差になってしまいます。
  • その為、より正確に導電率を測定するには、定期的に温度測定値の検査を行い温度補正値を入力することがポイントです。
  • また、液温が安定しないと指示が変化するため、液温を安定させて測定することも測定時のポイントです。
  • ちなみに、一般の導電率計の温度補償は、1℃当たりおよそ2%導電率変化するものとして換算がされているようです。

関連情報をご紹介します。

上記内容についてのお問い合わせ(Mail・TEL)/資料請求