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2011.04.14

校正のトピックスNo.94
【リングゲージ】カタログの精度の読み方に御用心

NKS流「ためしてガッテン!」

メーカ毎で精度の名称はさまざまです。

  • リングゲージは、主にシリンダーゲージやホールテストなどの内径の寸法基準などに使われる測定器です。
  • リングゲージは、いろいろなメーカで作られていますが、製品カタログを見るとメーカ毎で精度の名称がさまざまでした。
  • 名称がさまざまなので、それが何の精度を示しているのか読み方が解らなくて困った経験はありませんか?
  • そこで今回はカタログ精度の読み方の注意点をお伝えします。

精度に関わる2つの刻印とは?

    • リングゲージには呼び寸法と実測値の2つの刻印があります。

  • 呼び寸法とは、目安の寸法であり、例えばφ100のリングゲージを目指して製作したものはφ100や100mmなどと表示されます。
  • 実測値とは、実際作ったものをメーカが測定して、呼び寸法とどれくらい差があるか示した値です。
  • カタログにはこの2つの寸法に関する精度がさまざまな名称で書かれています。

カタログに表記された精度の名称は?

    • 実測値の精度は、S社の製作公差、N社の内径公差、M社の刻印値の不確かさで、それぞれメーカ毎で名称が違います。
    • また、メーカによっては、呼び寸法の精度が表記されている場合があり、M社では寸法許容値という名称で書かれています。

カタログの項目の意味を確認することがポイントです。

    • 最初、M社のカタログをみた時に、基準の測定器なのに精度がこんなにラフでいいの?と寸法許容値が実測値の精度だと勘違いしてしまいました。
    • カタログの表記項目は、メーカによって名前がばらばらで、ぱっと見て勘違いしてしまう事もあるので、意味を確認してから読む事が大事です。
    • また、リングゲージは20℃を基準に製作されています。正確な測定を行うためには、リングゲージの基準となる20℃の温度環境に慣らしてから使用することがポイントです。
    • ちなみに10℃にしたリングゲージを20℃まで温度慣らしするのに、φ10で2時間程度、φ100で4時間程度掛かりました。

  • そのため、当社ではリングゲージの校正を行う際には、前日から測定室に入れ10時間以上温度慣らしをしてから測定することとしています。

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