{{navs.title}}

TOPICS

2011.07.07

校正のトピックスNo.104
【温度記録計】:湿気が正しい記録の邪魔をする?

NKS流「ためしてガッテン!」

梅雨時になると温度が低く記録されると感じたことはありませんか?

    • 温度記録計は、現場などで測定された温度をチャート紙に記録する計器です。

  • 工場など、特に製造現場では空調管理がされていない場所で使用されていることも多いと思います。
  • ジメジメした梅雨時になると温度を低く記録するようになるなと感じたことがありませんか?
  • 実は、その原因はチャート紙の伸び縮みによるものです。
  • そこで今回は、湿度によるチャート紙の変化について実験してみました。

湿度を変化させ、チャート紙の伸び縮みを実験してみました。

    • チャート紙と直尺を並べて湿度変化によるチャート紙の伸び縮みを実験してみました。

  • 【使用した測定器】
    直尺 300mm 1級 シンワ製
    ハンディータイプ湿度温度計 M170/HMP77Bヴァイサラ製

見事に伸び縮みしました。

    • 湿度50%の時は、伸び縮みの変化はありませんでしたが、
      1)湿度80%の時には、+0.9mm(+0.5%)
      2)湿度30%の時には、-0.3mm(-0.2%)
      とチャート紙が見事に伸び縮みしました。

  • チャート紙って思っていた以上に伸び縮みするものなんだと驚きました。
  • また、縮む時の変化に比べ伸びる時の方が倍以上も変化することが解りました。

「湿度が高いと記録は下がる」と覚えておくことがポイントです。

    • チャート紙は、実験結果の様に湿度によって伸び縮みします。
    • そのため、湿度が高い時には、チャート紙が伸びてマイナス側に記録されることを知っておくことが重要です。

    • チャートが伸び縮みしていないかを確認するには、記録計の指示値とチャート紙の記録位置が合っているかを確認することです。

    • ちなみに、チャート紙の隅を見ると引っかける穴の大きさが違っていることをご存知でしたか?

  • 実は、チャート紙の伸び縮みによりチャート紙がたまわないように片方の穴はわざと伸び縮みしても大丈夫な様に横長に空いています。

関連情報をご紹介します。

上記内容についてのお問い合わせ(Mail・TEL)/資料請求