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2011.07.14

校正のトピックスNo.105
【タイマー】:環境温度により動作時間が変わるの?

NKS流「ためしてガッテン!」

タイマー使用時に環境温度を気にしていますか?

  • タイマーは製造設備や試験装置などの作動時間を設定・制御する目的でさまざまな現場で幅広く使用されています。
  • 例えば焼入工程では、制御が難しい温度管理にどうしても目がいきがちですが、実は温度とかけあわせるタイマーでの時間管理も重要な要素になっています。
  • 以前、お客様から夏の現場で工程の時間がいつもより長く感じると聞いた事がありました。
  • タイマーは普段合っているものだと思われがちですが、本当に季節ごとの環境の変化で誤差になるのでしょうか?
  • そこで今回は、環境温度によるタイマーの作動時間への影響を実験してみました。

環境温度によってタイマーの作動時間はどうなるの?

    • 【使用した測定器】

      タイマー 型式:PM4S パナソニック電工製 測定レンジ:1s~10min
      使用温度の精度:±2%(20℃を基準とし、-10~50℃の範囲内)

      ストップウォッチ 型式:S031-4000 セイコー製

    • タイマーを10分にセットして、恒温槽内で環境温度を-10~50℃まで15℃おきに変えた時のタイマーの作動時間をストップウォッチで測定しました。


実験結果から

  • 環境温度が低い場合は作動時間が短く、高い場合は作動時間が長くなりました。
  • 環境温度が-10℃の場合は、―5.6[sec]の誤差、環境温度が50℃の場合は、+11.4[sec]の誤差で精度ギリギリになり、思った以上に誤差が大きく出ました。

品質に影響しない事をタイマーごとに確認する事がポイントです。

  • 今回の実験で、普段合っていると思って使っているタイマーも環境温度による誤差を十分に考慮して使用しなければいけない事を実感しました。
  • また、温度の影響による精度はタイマーごとで違いますので、取扱説明書やカタログなどでその都度確認する事が必要です。
  • そして、タイマーの環境温度による誤差が、実際に生産する環境条件で製品品質に影響しないことを確認の上で使用する事が重要です。
  • ちなみに、部品の劣化によってもタイマーの動作不良や誤差に繋がる可能性がありますので、定期的に校正を行う事をお勧めします。

関連情報をご紹介します。

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