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2011.10.13

校正のトピックスNo.117
【調整に於ける当社の姿勢】

校正から見た「計測器の管理」

調整すれば良い製品が出るの?

  • 計測器の校正を行った後、ずれているので調整をして欲しいという要望がたまにあります。
  • 計測器の調整を行えば、計測器自体としての誤差は少なくなります。
  • しかし、その事で製品に対して思わぬ影響を与えてしまう事があります。
  • 今回は、調整が設備に与える影響をテーマにして、当社の調整に対する姿勢についてお伝えします。

調整を行う事による思わぬ製品への影響とは?

    • 現場にはさまざまな生産設備がありますが、今回はその中でも熱処理炉を1つの例にしてお伝えします。
    • 熱処理工程では、制御盤についている温度調節計によって熱処理炉の温度管理を行っています。
    • 各温度調節計にはそれぞれ誤差があったとしても、設備全体としてバランスが取れていて、良品が出ている場合があります。


  • バランスが取れている故に、その内の1台を調整してしまうと、設備全体としてのバランスが狂って、生産条件が変わってしまい、不良品が出てしまう事があります。

不良品を出さない為に、製品の確認をお願いしています。

  • 【校正】とは、計測器の現状(精度、機能、動作)を確認する事ですが、【調整】では、計測器の現状の変化させる事になります。
  • 今回の熱処理炉と同様に他の設備でも、計測器を調整する事が生産条件を変える事になり、予測出来ない結果を引き起こすリスクがあります。
  • 当社は、計測器校正には精通していても、設備全体のバランスまでは把握出来ません。
  • その為、生産条件の変化による予測出来ない結果に対して、責任を負う事が出来ません。
  • よって、当社では調整を行った計測器に関わる設備につきましては、お客様の責任のもとで、調整前と調整後の該当製品の確認をお願いしています。
  • また、仕様打ち合わせの際に、お客様に当社の姿勢をご理解頂いた上で調整を実施するかどうか決めています。

上記内容についてのお問い合わせ(Mail・TEL)/資料請求