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2011.10.20

校正のトピックスNo.118
【温度センサー:セッティングによっては消耗品?】

NKS流「ためしてガッテン!」

温度センサーの取り扱いは?

  • 以前、温度センサーの先端を曲げたり伸ばしたりすることで測定値が変化することを紹介しました。
  • 恒温槽、液槽、炉内分布などの温度測定の際に使用するシース型やフィルム型のセンサーは曲げたり伸ばしたりして繰り返し使用されていることも多いと思います。
  • そこで今回は、当社の温度センサーの使用状況から、劣化する主な要因と温度センサーに対する当社の姿勢についてお伝えします。

当社の温度センサーが使用できなくなるまでに使用した回数を調べてみました。

    • 【調査した標準器】
      ○シース型測温抵抗体(20本)
      ○フィルム型測温抵抗体(17本)

温度センサーの劣化の要因はセッティングの仕方でした。

    • シース型測温抵抗体 :平均使用回数が24回、最短1回、最長132回
      フィルム型測温抵抗体:平均使用回数17回、最短3回、最長39回
      という結果でした。

    • そして、使用回数が10回以下の使用状況を調べた結果、以下の様なセッティングの仕方で極端に使用回数が少なくなっていることがわかりました。
      1)先端を曲げて使用する装置
      2)扉に挟んで使用する装置
      3)プレスして使用する装置



当社は、セッティングの仕方によって温度センサーは消耗品と捉えています。

  • 温度センサーは、過負荷を加えなければ長期間使用することができます。
  • しかし、設備によっては温度センサーに負荷を加えないとセッティングができない場合があります。
  • そこで当社では、セッティング状況に応じて温度センサーは消耗品と捉えています。
    1)先端部を曲げないとセッティングできない装置
    2)挿入口が無く扉に挟んでセッティングする装置
    3)ヒートシールなど圧縮(プレス)して測定する装置
  • また、セッティングの方法については、当社の営業マンや校正員が設備の確認を行っています。
  • 温度センサーを消耗品と捉えると、もったいないと思われるかもしれませんが、より確実で安心な校正をお客様に提供したいという当社の考えです。
  • また、劣化していないか心配な場合は、使用前と使用後に温度センサーの校正をして確認することをお奨めします。

関連情報をご紹介します。

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