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2011.12.01

校正のトピックスNo.124
【当社では校正環境測定用の温湿度計をこのように維持管理しています】

NKS流「校正への工夫」

  • 2011年12月2日 本メルマガは校正環境測定用の温湿度計についての記事ですが、お客様向けの温湿度計校正と間違えてしまう様な表現になっていましたので、本文を修正させて頂きました。

当社では、校正環境測定用の温湿度計も定期校正し、維持管理しています。

    • 当社は校正の時に、その都度校正環境を測定していますが、その際に使用される校正環境測定用の温湿度計も毎年社内で校正し、維持管理をしています。

  • 当社では、校正環境測定用の温湿度計について、温度校正時のポイントを「常温の1点」とマニュアルで決めています。
  • しかし以前、お客様からの監査で「常温の1点では無く、3点校正の管理方法に変えてはどうですか?」と何度かお話を頂く事がありました。
  • そして、このお話を社内で検討しましたが、結果として「常温の1点」という結論になりました。
  • 今回は「常温の1点」と決めた当社の根拠を実験結果と共にお伝えします。

校正環境測定用の温湿度計の温度がどれくらいの誤差傾向があるか実験しました

    • 恒温槽を使って常温(5~35℃)までの範囲を5℃おきに設定しどのくらい誤差傾向があるか測定しました。

  • 【使用した測定器】

    ○抵抗式デジタル温度計 型式:0560 9352 テストー製

  • 【対象の温湿度計】

    ○温湿度計 型式:AD-5644 エーアンドディ製 (7年使用したもの)

実験結果から

    • 各測定ポイントの誤差傾向として、ほぼ一定のズレ幅の温度に収まっていました。

当社での校正環境測定用の温湿度計を「常温1点」とした根拠は?

  • 「常温の1点」にした理由は次の通りです。
  •  (1)NKSで行う校正は、人が行う常温(5~35℃)の測定環境となる事。
  •  (2)この型式の温湿度計は、温度の変化に応じて誤差が大きくなるのではなく、どの温度でも誤差が一定の特性をもっている機器である事。
  •  (3)実験の結果からも全範囲同じ傾向で誤差が出ている事。
  • このような機器の特性、使用環境、実験結果、当社の校正に対するノウハウを考慮すると、3点校正での管理の必要性はあまり感じられず、「常温の1点」管理で問題ないと判断しました。
  • 念の為、製造メーカに、「3点校正での管理」について確認した所、「推奨は3点校正ですが、結局のところ管理としてはユーザー側が決めるものです。」と言う回答でした。
  • もちろん、長さ計や分析計など環境温度が校正結果に影響を与える可能性がある校正時には、高精度な環境測定用の温湿度計を用意した上で補正しています。
  • 校正専門企業として、このような根拠をもって、当社で使用する温湿度計の管理を進めていきたいと考えています。

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