校正のトピックスNo.149【放射線測定器:表記するのは測定値だけでいいの?】 | NKS|計測器・測定器の校正業務

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2012.06.14

校正のトピックスNo.149
【放射線測定器:表記するのは測定値だけでいいの?】

NKS流「校正への工夫」

距離によって測定値はどう変わるの?

  • テレビなどで、放射線の測定値だけが扱われている場面を見た時に、実際に測定しているイメージが湧かずに、危なさが身近に感じられないなと思ったことがありました。
  • 実際に測定対象からどのくらいの距離や高さで測ったのかが分かれば、測定値がもっと身近に感じられると思います。
  • 以前のメルマガでは、放射線は距離によって数値が変わることを勉強しましたが、実際にはどのくらいの数値が変わるのか疑問に思いました。
  • そこで、今回は距離による数値の変化を測定してみました。

測定してみました。

    • 【使用した機器】

      サーベイメータ  型式:PM1405 ポリマスター社製

      放射線発生源

  • 放射線発生源と放射線測定器の距離を30cmずつ離していき、各ポイントでの放射線量を測定しました。

少しの距離で大きく測定値が変わりました。

    • 放射線発生源と放射線測定器を密接させた時は、46.0μSv/hの数値を示しましたが、30cm離しただけで100分の1以下の数値になりました。
    • 少し距離を離しただけで、思っていた以上に測定値が小さくなり、非常に驚きました。

測定値だけでは無く、距離の表記が重要です。

  • 今回の実験で、実際には全く同じものを測定しているのですが、距離が違うとこれだけ値が違ってくることがわかりました。
  • そして、実際に測定値をみた時に距離の概念が無いと、まるで全く別のものを測っていると勘違いしてしまい、混乱の原因となってしまいます。
  • 今回の実験でも、例えば②と⑤が同じものを測定しているとは思えませんでした。
  • したがって、放射線測定値には、放射線発生源との距離をきちんと書くことが重要です。
  • 例えば30cmの距離での放射線測定値を、こんな表現をしてみました。

    0.21μSv/h(at30cm)

    0.21μSv/h:放射線発生源から30cm

  • ちなみに、β線を測定する場合、β線は1mほどしか届きませんので、測定対象の表面と測定器の距離は、1cm以内になるようにと取扱説明書に記載がありました。
  • 測る放射線の種類によって、測る距離も重要だということが分かりました。
  • また、今回話題にあげました距離以外にも、測定環境や放射線源の種類など測定値に影響を及ぼす要素はまだまだありそうですので、今後も話題に取り上げていきます。

関連情報をご紹介します。

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