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2012.11.08

校正のトピックスNo.169
【校正で使用する治具を軽視しすぎると・・・】

NKS流「校正への工夫」

専用治具なら問題無いだろうと思っていました。

  • 毎年ご依頼頂くお客様からトルク計の現地校正依頼がありました。前回の記録を調べたところ、専用の治具が必要だとわかりました。
  • そこで、事業所に有るトルク計専用治具を準備して進めましたが、当日治具が合わなかったため作業が出来ず、お客様にご迷惑をかけてしまいました。
  • 帰社後に調べていくと実は、形状が少し合わないため、別の事業所から専用治具を借りる必要があることが判明しました。
  • なぜもう少し、事前にどの治具が必要だと明確にできなかったのかを、調べていくうちに有る点に気付きました。今回は、当社が気付いた点と打った手をお伝えします。

治具は校正の補助的な物と捉えていました。

  • 当社では、お客様の校正環境に合わせて、さまざまな治具を用意しています。
  •  ・補償導線、トルク計用治具など接続に使う物
  •  ・温度センサー固定治具、プッシュプルスタンドなど、お客様の機器を固定する物
  •  ・絶縁シート、ヘルメットなど生命を守る物
  •   ・・・など、今までは標準器と対比して「治具」というだけで、重要度に関係なく一斉に纏めて扱っていました。
  • しかし、使い方や場面を想定して、種類の仕訳をしていくと、大きく2種類に分けられる事が分かりました。
  •  A「校正結果に影響を及ぼす」重要な治具類
  •  B「測定器の破損防止」「生命を守る」などの補助的な治具類

校正の品質に影響を及ぼす治具を「品質治具」と定義しました。

  • Aを「品質治具」と定義し、その中身を更に種類分けをして、種類毎に管理方法を見直しました。
  

品質治具は測定器の一部です。

  • 今までは、治具は校正の補助的なものと捉えていました。しかし、今回のようなトルク計と当社の標準器を繋ぐ治具は、無いと校正そのものが出来ないのは勿論ですが、より確かな校正結果を出す為に必要不可欠な測定器の一部です。
  • また、毎年同じ品質治具を使用することによって、同じ校正条件下での結果を提供する事に繋がることも改めて認識しました。
  • 当社も含めて成績書に、どの品質治具を使用したかを記載している校正業者は皆無です。
  • そこで、成績書に使用した品質治具を記載する事は、より確かな校正結果をお出しする事に繋がる改善と考え、成績書作成システムの改良をし、記載することに決めました。
  • これからも、様々な視点で改善を進めて、より確かな校正を提供していきます。

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