校正のトピックスNo.174【鋼製巻尺:張力による指示の変化を実験しました】 | NKS|計測器・測定器の校正業務

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2012.12.13

校正のトピックスNo.174
【鋼製巻尺:張力による指示の変化を実験しました】

NKS流「ためしてガッテン!」

今回は鋼製巻尺の張力についてお伝えします。

    • 前回のメルマガでは、鋼製巻尺で測定する際には、測定条件(温度・張力・たるみ)における伸び縮みの補正が、正確な測定のためのポイントであることをお伝えしました。
    • 今回は、その測定条件の中から、「張力」にスポットをあててお伝えします。
    • 鋼製巻尺は、メーカや機種ごとで、それぞれ所定の張力が決められており、その張力をかけて測ることで、正しい値を示すように作られています。

  • しかし、所定の張力以外では鋼製巻尺の指示は実際にどのくらい変化するのでしょうか?
  • そんな疑問から、鋼製巻尺の張力による指示の変化を実験してみました。

鋼製巻尺の張力を変化させた時の指示を測定しました。

    • 【使用した測定器】

      鋼製巻尺 0~10m 日本度器製 JIS1級 所定の張力20N 2個

      ニュートン分銅 10~50N

      測微鏡

    • 鋼製巻尺にかける張力を0,10,20,50,100Nとかえた時の鋼製巻尺の指示(1,2,3,4,5m)を測定しました。



実験結果から

  • 所定の張力20Nより大きい張力をかけると測定値は大きくなり、張力が小さい場合には測定値が小さくなりました。
  • また、メーカの補正計算式に当てはめた測定値とほぼ同じ値になりました。

所定の張力以外で測定する場合には、補正することがポイントです。

    • 鋼製巻尺を使用して、実際に製品などを測定する際には、なかなか現場で重りを使って測定することは難しいケースが多いと思いますが、重りが無くても補正することで、かなり正確に測定出来ることが、この実験からわかりました。
    • 従って、より正確な測定をおこなうためには、

      1)鋼製巻尺ごとで決められた所定の張力にて測定を行う

      2)指定の張力以外では、取扱説明書やメーカのホームページなどで補正表や計算式を活用する

    • 但し、コンベックスルールについては、張力をかけなくても正しい値を示すように製作されています。
    • ちなみに、コンベックスルールには目盛に矢印が付いており、これは何だろうと疑問に思い、調べたところ、これは1尺5寸(45.5cm)の目盛を表しており、建築業界で尺寸法を測定しやすくするための矢印ということが分かりました。

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