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2013.05.09

校正のトピックスNo.192
【熱電式温度計:プラスマイナスが逆になっても・・・】

NKS流「ためしてガッテン!」

プラスマイナスが逆になっても・・・

    • 熱電式温度計は、温度センサーである熱電対で温度を感知し、熱電対の起電力の変化によって温度を示す計器です。

  • 普通、電圧信号なのでプラスとマイナスを逆にすれば、温度指示もマイナスに表示され、もし間違っていても、温度の指示を確認すれば間違えに気づくものだと思いませんか?
  • しかし、実際はプラスマイナスを入れ替えたからといって、必ずしもマイナス表示にならないケースがあります。
  • そこで、今回はプラスマイナスを逆に接続するとどうなるのか実験してみました。

電圧信号を入力して指示の変化を実験してみました。

    • 熱電対の種類(K、J、T)で、プラスマイナス逆に接続した状態の指示の変化を実験してみました。
    • 【実験に使用した測定器】○デジタル温度指示調節計 横河電機製 型式:UT152

      ○コンパクトキャル(直流電圧電流発生器) 横河電機製 型式:255701-U2


常温付近では、要注意です。

  • 入力種類の「K」と「J・T」では、数℃差が有るものの、プラスマイナスを間違えて接続していても常温に近い20℃、25℃付近の時には、常温付近を指示しました。
  • そのため、20~25℃付近では、どちらの状態でも常温付近の温度を指示し、あたかも正しく配線され、正しい温度を示しているように見えることが解りました。

昇温させて温度指示の変化を確認することがポイントです。

  • 今回の実験結果から、温度が45~50℃まで上がらないと、温度計の指示はマイナスにならず、常温付近では、指示値の確認だけでは正しく接続されたか判断できないことが解りました。
  • したがって、正しく接続されたかを確認するには、温度を上昇(もしくは下降)させた時に、温度計の指示が同じように上昇(下降)するかを確認することがポイントです。
  • 実は、これは当社が過去の失敗で学んだ事の一つで、作業終了後の引き渡しに運転立合をお願いしている理由の一つです。

関連情報をご紹介します。

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