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2013.05.16

校正のトピックスNo.193
【電子天秤:温度差があると天秤も好き勝手な値を示します】

NKS流「ためしてガッテン!」

温度変化の影響はでるの?

  • 電子天秤は、品質保証室を始め、工場内のあちらこちらで見かけます。
  • 中には、材料の配合をしてすぐに使いたいため、高温になっている装置の近くにあったり、荷物の受入時に質量をすぐに量りやすいように、シャッター近くの外気に近いところに置いてあります。
  • 以前に、天秤はウォーミングアップに時間がかかる事をご紹介させて頂きましたが、天秤を使用する周りの温度が、低かったり高かったりした場合、どのような影響がでるのでしょうか?
  • 影響としては1)電子天秤そのものへの影響として、電気回路が周りの温度の影響を受けてしまう。

    2)量る物への影響として、空気の温度変化が起きて、浮力が変わってしまう。

    と言った影響が起きると思われます。

  • そこで、今回は電子天秤の環境温度を変えるとどのくらい指示値が変わるか実験してみました。

恒温槽にいれて指示の変化を実験してみました

    • 恒温槽に入れて環境温度を、0~60℃まで10℃毎に変化させて天秤の指示の変化を実験してみました。
    • 【実験に使用した測定器】○電子天秤 PR5003DU メトラー・トレド製


予想以上に指示値が変わり驚きました

  • 基準の温度(20℃)より低温になるにつれて指示値が低くなり、高温になるにつれて高く表示されました。

環境温度が変化してしまう場所では、定期的な確認がポイントです

  • 回の実験結果から、環境温度が変化すると、機器精度を超えた指示値の変化がでてしまう事が分かりました。
  • したがって、日中や1年の中で温度差がでてしまう場所で使用される場合、品質維持の為に一番のお勧めは、校正回数を増やす事です。
  • しかし、それではコストがかかりすぎます。
  • そこで、日常点検用に分銅を用意し、指示の変化を記録して管理する方法もお勧めです。

関連情報をご紹介します。

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