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2013.05.30

校正のトピックスNo.195
【流量計:オイルの蓋が乾燥を防ぐ?】

NKS流「ためしてガッテン!」

水の蒸発をオイルで防ぐ?

    • 液体流量計の校正方法の一つに、一定の流量で水を流し、流した水を受けて秤で流した水の重さを測って校正する方法が有ります。

  • しかし、微量の流量計の校正を行うと、測った水の重さが少なくなる傾向にありました。
  • それは、水が測定中に微量ながら蒸発していることが原因でした。
  • そこで今回は、水の蒸発を防ぐ当社の工夫をご紹介します。

水がどのくらい蒸発するか2つの大きさの容器で実験してみました。

    • 開口部が①φ27mmの容器と、②φ40mmの容器に、約15mlの水を入れ、26℃/50%の環境下でオイルで蓋をしない場合と、蓋をした場合の重さの変化(蒸発量)を実験してみました。
    • 【実験に使用した測定器】
      ○電子天秤 メトラー・トレド製 型式:AG285
      秤量:210/81g 最小目盛:0.1/0.01mg
      ○シリコーンオイル 信越化学工業製 KF-50

シリコーンオイルで蓋をすることで、蒸発による影響がほとんど無くなりました。

  • 5分後の結果を比較すると、
  • ①φ27mmの容器では、
    蓋をした場合-0.01mg、蓋をしなかった場合-0.29mgで、蓋をした場合には、全くといって良いくらい変化しませんでした。
  • ②φ40mmの容器では、
    蓋をした場合-0.10mg、蓋をしなかった場合-4.38mgと、①と比べると変化が大きいものの、40倍も変化量を少なくすることができました。

オイルで蓋をすることと、開口部が小さな容器を使うことがポイントです。

  • 実験結果から、思っていた以上に作業中に蒸発してしまう水の量が多い事と、オイルで蓋をすることで、蒸発による影響を無くす効果があることに驚きました。
  • また、開口部が大きいよりも小さい方が、蒸発の影響を受けないため、蒸発による変化の影響を少なくするには、開口部の小さな容器を使用することもポイントです。
  • おかげで、水の蒸発による測定値への影響を最小限まで抑えられることができるようになりました。

関連情報をご紹介します。

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