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2013.06.06

校正のトピックスNo.196
【磁粉探傷器:磁力の役目は、くっつけるだけではありません】

NKS流「校正への工夫」

磁粉探傷器の校正は可能ですか?

  • 有るお客様より「磁粉探傷器の校正できますか?」と問い合わせがありました。
  • 金属表面の擦り傷や溶接不足の場所など、目では見にくい、数十μm程の小さなキズを発見するために使用する機器なのですが、当社での校正実績は有りませんでした。
  • 文字通り、磁力を使うのですが、磁力のイメージは金属をくっつけたり、磁石同士を反発させたりする物なので、キズと磁力は縁が無さそうに思えます。
  • 校正作業手順書を作成するために、機器の仕組みについて調べていくと、面白い現象を使って測定していることがわかりました。
  • 調べていて成る程と思った「磁力の現象」を取り上げてみました。

磁粉探傷器は、理科の実験で見た現象を、うまく使っています

    • 磁石の上に紙を置いて鉄粉をふるい落とすと磁力線が見えます。磁力線はN極とS極に引かれるように表れます。
    • ところが、磁石を2つに割り、同じように鉄粉をふるい落とすと割れた部分に磁力線が見えます。割れた部分に新しいN極とS極が生まれた為です。
  • これは、キズにも同じような現象がおきて、キズの部分に小さなN極とS極が生まれます。

    磁粉探傷は、この逆現象を使い、磁力線の変化からN極とS極を探しだし、キズを特定する方法です。

原理や現象から追って、現在校正作業手順書を作成中です

  • 当社が校正作業手順書を作成する時は、機器の構造や物理現象を1つ1つ追って校正方法を確立させています。
  • そのため、突き詰めていくと、今回のように理科の実験でお馴染みな現象までたどり着く事もあり、機器は、うまく作られているなぁと感じました。
  • 今後も原理や原則から積み重ねて校正作業手順書を作り、新しい機器の校正にも積極的にチャレンジしていきます。

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