{{navs.title}}

TOPICS

2013.11.21

校正のトピックスNo.218
【湿度:塩で湿度環境がつくれる? 最終話 箱でも湿度環境を作れました。】

NKS流「ためしてガッテン!」

空間を広げるとどのくらい時間は掛かるの?

  • 前回の実験では、ほんのちょっとの飽和塩水でも安定した湿度が作れると言うことが分かりました。
  • 今まで、ビーカ内のように比較的狭い空間で実験してきましたが、例えば壁掛けタイプのような大型の湿度計で誤差確認をする時には、もう少し広い空間が必要となります。
  • そこで、作りたい湿度空間をビーカより広げた時、目標湿度に達するまでにどのくらい時間がかかるのか実験してみました。

デシケータを使って比較してみました。

    • 【用意した機器等】
      ○特級試薬(純度99.9%)の塩化ナトリウム
      ○ガラス製ビーカー 容量500mL
      ○デシケータ 内寸250×210×250mm 容量13L
      ○おんどとりJr. ティアンドデイ製 型式:RTR-53 精度:±0.3%/±5%RH
    • 500mLのビーカと13Lのデシケータで、基準値である75%RHになるまでの時間を測定しどれくらい差が出るか実験してみました。

予想通り空間が広いと時間がかかります。

    • デシケータは時間がかかると予想していましたが、さすがに8時間もかかるようでは、ちょっと実用的では有りません。

    • そこで、ファンを付けて再チャレンジしてみました。
    • 【用意した機器等】
      ○循環ファン

空気を循環させると4倍ぐらい早くなりました。

    • 今回は2時間ぐらいで基準値まで達し、ファンが無い状態に比べて4倍くらい早くなりました。

  • 空間やファンの大きさで時間の差は出ると思いますが、効果は絶大でした。恒温恒湿槽の内部でファンが回っているのは、温度や湿度をより早く安定させる為だと知っていましたが、予想以上の結果に驚きました
  • そして、ファンの有無や空間の大小にかかわらず、安定度はとても高いので、当社が校正を行う時の環境の1つとして使用し、これからも校正環境への工夫を重ねていきます。
  • 今回は、湿度を作る話をしましたが、次回のメルマガでは、湿度だけではなく模擬的に天候を作り出す装置の話題をお届けします。

関連情報をご紹介します。

上記内容についてのお問い合わせ(Mail・TEL)/資料請求