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2014.02.13

校正のトピックスNo.227
【継ぎ足しパイプ・ロッド:「便利さ」か「体温の影響」どちらを選びますか?】

NKS流「ためしてガッテン!」

どうしても手で握って使うため、体温が伝わります

    • 内側マイクロメータの種類の1つに「継ぎ足しパイプ形」「継ぎ足しロッド形」という、測定したい内径に合わせて自由に組み合わせて使える便利なものがあります。
  • 当然なのですが、組み立てる時は手を使うので、どうしても機器に体温が伝わってしまいます。そして、実際に測定するときも手で支えるので、これまた体温の影響を受けます。
  • そこで、どのくらいの誤差になってしまうのか疑問に思い、手で持った時の温度による誤差を実験してみました。

2つの実験を行いました

    • 実験1:パイプ形の内側マイクロメータを素手で握った時と綿手袋を着けて握った時の温度の影響を実験しました。
    • 実験2:ロッド形の内側マイクロメータを素手で握った時と綿手袋を着けて握った時の温度の影響を実験しました。

実験結果から

    • パイプ形では、素手だと-2[μm]、綿手袋だと-1[μm]でした。
    • ロッド形では、素手だと-1[μm]、綿手袋だと0[μm]でした。

やはり、熱が伝わらないようにする工夫がポイントです

  • 今回は、測定したい長さに組み立てる時間、対象物を測定する為に握ってしまう時間など、測定に関する合計時間として1分を想定しました。
  • 綿手袋を付けると体温が伝わりにくくなりますが、組み立てなどで手で触る時間が長いと誤差が大きくなります。よって、組み立てが終わったら一旦、室温になじませてから測定する事をお勧めします。
  • 次回のメルマガでは、ロッド・パイプ・アンビルがある計測器の校正について、当社流の考え方をお伝えします。

関連情報をご紹介します。

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