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2014.05.22

校正のトピックスNo.239
【補償導線:工事配線の際のミス?温度にどれくらい影響するの?】

NKS流「ためしてガッテン!」

補償導線には+-の極性があり、極性を正しく繋ぐ必要があります

    • 熱電式温度計について、熱電対と温度指示計の間は補償導線で繋がれていますが、補償導線にはプラスマイナスの極性が決まっており、正しく繋がなければいけません。
    • しかし、実際の現場では、熱電対と温度指示計の間で、補償導線のプラスマイナスが逆に工事配線されている現場をたまにお見かけします。
  • 当社で校正を行う際にはその事をお客様にご報告させて頂いておりますが、では実際に正しい接続と間違った接続の場合でどのくらい誤差になるのか気になりました。
  • そこで今回は、熱電対と温度指示計の間の補償導線をプラスマイナス逆に繋いだ場合に、どのくらい誤差があるのか実験をしてみました。

実験をしてみました

    • 正しく接続したものと極性を入れ替えて接続したものとの間に、どれくらい温度差が出るのか、模擬的に温度を入力して調べてみました。
  • 【使用した機器】
    指示計 型式:SDC26 メーカ:山武
    コンパクトキャル 型式:255701 メーカ:横河電機
    T補償導線

実験結果から

    • 正しく接続したものと比べて、約2℃高めに出ました。

接続が正しい状態か確認するには?

    • もう少し温度差があれば、装置を運転してみると気付くかもしれませんが、温度差が約2℃なので、接続ミスがある事に気付かない可能性があります。そのため、正しい状態か確認するために次の方法をお勧めします。
    • 方法1:端子の+側に補償導線の+側が接続されているか、1つ1つ目視確認する方法。
      手っ取り早そうですが、見間違いや勘違いによって見逃す可能性があります。
    • 方法2:「補償導線経由の校正」と「指示計単体校正」を共に行い値を比較する方法。
    • 方法3:実際に温度を与えて校正する方法。
  • もし思い当たる点がありましたら、当社営業マンへお声をかけて下さい。お客様の設備状況に合わせ、適切なご提案をさせて頂きます。

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