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2014.07.10

校正のトピックスNo.246
【シリンダゲージ:その2 測定子は上側下側?】

NKS流「ためしてガッテン!」

測定する際、測定子は上側下側?

    • 前回のメルマガでは、ゼロ点合わせの姿勢と、測定時の姿勢を縦から横に変えてしまうとゼロ点が変動し測定誤差が生じることをお伝えしました。
    • シリンダゲージのゼロ点の調整方法の一つに、外側マイクロメータを使ってゼロ点調整をする方法があります。
    • その方法でゼロ点調整する際には、取扱説明書の図に書かれているように一般的には測定子を上側にして調整を行います。

  • 取扱説明書に測定子の向きのことまでかれていなかったので、もしかしたら上側下側を気にせず使用しているケースが有るのではと思いました。
  • そこで今回は、上下逆さにしたらどうなるか実験してみました。

測定子の向きを上下逆さまにして実験してみました。

  • 測定子を上向きにしてゼロ点調整を行い、次に測定子を下向きにして測定してみました。
  • 【使用した機器】
    A社製 シリンダゲージ+ダイヤルゲージ
    ミツトヨ製 外側マイクロメータ MDC-100PJ 75~100mm

測定子を上側にして使うことがポイントです。

    • 今回の実験結果では、測定子の向きを上下逆さまにすると+7μm測定値が変化しました。
    • これは、可動する測定子側を下側にすると、シリンダゲージの自重と手で支える力が誤差となって表れたと考えます。

  • 前回と似たような結果となりましたが、シリンダゲージを使って測定をする際には、可動する測定子側に加わる力の影響を少なくするために、測定子を上側にして使用することも測定誤差を少なくするポイントだと分かりました。
  • 使い慣れている方からすれば当たり前と思われてしまうかも知れませんが、恥ずかしながら専用の校正機器を使っているため、姿勢のことまで意識することが少なかった当社の視点でお伝えしました。

関連情報をご紹介します。

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