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2014.08.28

校正のトピックスNo.252
【計測器の結露を予防するには?】

校正から見た「計測器の管理」

結露は計測器の大敵?

  • 計測器の取扱説明書には、必ずと言っても良いほど
    1)結露させないこと
    2)結露する場所では使用しないこと
    3)結露しない場所に保管すること
    など、結露に関する注意事項が書かれています。
  • 計測器を結露させてしまうと、精度劣化や腐蝕、サビ、最悪のケースでは、故障の原因になります。
  • 身近な結露の現象では、夏場では冷えた飲み物のグラスの周りに水滴が付いたり、雨の日など湿気の多い日に、クーラーの効いた電車や車などから外に出るとメガネが曇ったといった現象です。
  • 何となく湿度が高いと結露が発生し易いのは分かるのですが、結露が発生する要因を知らない方も多いと思います。
  • そこで今回は、結露の発生要因と、計測器を結露から予防する方法をご紹介致します。

結露が発生する要因は?

    • 空気中に含むことができる水蒸気の量は温度によって限界があります。

    • そのため、冷たいものを温湿度の高い場所に移動させると、その周りの空気が冷やされ、空気中に含むことができる水蒸気量の限界を超え結露が生じます。

  • ちなみに、このように水蒸気を含む空気を冷やした時に結露が始まる温度のことを「露点温度」といいます。

結露は、簡易的に「露点温度」を求めることで予防できます。

    • 露点温度は、温湿度と飽和水蒸気量のグラフを使って簡易的に求めることができます。
    • 露点温度の求め方は、
      1)温湿度から空気中に含まれる水蒸気量を求める。
      2)求めた水蒸気量が何℃で飽和水蒸気量を超えるかをグラフで読み取る。
    • そして「露点温度」を知ることで、結露が生じる温度を予測することで予防することができます。

  • 湿度にもよりますが、目安として10℃以上高い場所へ計測器などを移動させる際には、注意が必要と言えそうです。
  • クーラー等で冷えた場所から、温湿度の高い環境へ持ち込む際に参考にして下さい。

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