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2014.10.16

校正のトピックスNo.259
【抵抗式温度計:配線は400mまで大丈夫?】

NKS流「ためしてガッテン!」

配線は400mまで大丈夫?

    • 抵抗式温度計は、低い温度帯で精度良く測定できることから、食品、医薬品、工業分野では水槽、油槽などの温度測定に多く使われています。
    • センサには、主に測温抵抗体が使われ、温度により抵抗値が変化する性質を利用して温度を測定します。

  • 実際の現場では、センサと表示器の距離が何mも離れているケースも有り、距離が長くなることで配線の抵抗が指示に影響しないか疑問に思いました。
  • そこで今回は、配線の長さによる温度指示への影響について実験してみました。

配線の長さ(抵抗)を変化させて実験してみました。

    • 配線の間に可変抵抗器を接続し、配線の長さ(抵抗)を変化させて実験してみました。

  • 【実験に使用した測定器】
    ○ハイブリッドレコーダ 横河電機製
    型式:DR-230+ユニバーサル入力モジュール
    入力信号源抵抗の仕様:「1線10Ω以下(Pt100Ω)」
    ○6ダイヤル抵抗器 アルファ・エレクトロニクス製 ADR-6102M1
    温度センサの抵抗値を模擬的に作るための抵抗器(1台)
    +配線の長さ(抵抗)を変化させる抵抗器(3台)

メーカ仕様の抵抗値以下であれば指示にほとんど影響無いことが解りました。

    • 実験結果から、長さに換算すると1550m(40Ω)から指示が低くなるものの、メーカ仕様の抵抗値(10Ω)以下で有れば、指示にほとんど影響が無いことが解りました。

    • ちなみに、今回使用したハイブリッドレコーダのメーカ仕様10Ωを長さに換算すると、配線(導線)の太さ0.75mm2では、およそ388mになります。

  • 実際に400mも長く配線するケースは少ないと思いますが、豆知識として知っておいて頂けたら嬉しく思います。

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