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2015.01.22

校正のトピックスNo.270
【ダイヤルゲージ:長年使用しているとすり減ってしまいます】

NKS流「ためしてガッテン!」

専用スタンドを使用しているのに、何故か大きめな値がでます

    • 製品の厚さを測定する機器にダイヤルゲージがあります。
    • ある現場で校正作業を行っていた時、お客様から「このダイヤルゲージで製品サンプルを測定すると、いつも大きめな値が出てしまう」と相談がありました。
    • そこで、基準のブロックゲージを挟んで測定すると確かに大きめな値を示しました。しかも、違う大きさのブロックゲージを挟んでみても同じように大きめな値がでていました。
  • 同じような数値の誤差がでる場合は、何か根本的な面で正しく測定できない状態になっている事があるので、今回は、原因を探ってみました。

同じ場所で使用していた為でした

    • お客様がダイヤルゲージを使用する際には、測定子を何回か上げ下げしてゼロ点の確認をしてから作業をしています。
    • 使用するたびに上げ下げした測定子は、測定台の同じ場所に毎回当たる事になります。その為、長い間当たり続けた結果、その部分が少しずつすり減っていたようです。
    • すり減ってきている状態は見た目では気付きにくいので、正しくゼロ点を合わせたつもりでも、1μmの長さをも読み取るダイヤルゲージには、すり減った分も含めて値を表示していたようです。

単純な話ですが、定期的に位置をかえる事がポイントです

  • 今回は、測定子がすり減った場所に当たらないように、ダイヤルゲージの固定位置を少しだけ移動させる事によって、お客様の製品サンプルを正しく測定できるようになり、お客様も喜んでもらえました。
  • 日常の使い勝手は有ると思いますが、少しだけでもよいので、定期的に測定子が測定台に当たる位置を変える事によって、すり減りによる誤差を防ぐ事ができそうです。
  • 今回のような事例は、校正時のように寸法がハッキリしている物を使用しないと見つけ難いため、もし日常使っていて、数値に差が出てきているなぁ等が有りましたら、一度確認しますので、当社の校正員にご相談下さい。

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