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2015.07.02

校正のトピックスNo.291
【判定精度:無駄のない判定精度の決め方のコツ!】

校正から見た「計測器の管理」

製品品質に合った無駄のない判定精度を決めるには?

  • 前回のメルマガでは、精度不良が発生した際の当社の対策についてお伝えしました。
  • 当社の標準器やお客様の社内基準で使われている標準器は、基準となるため、計測器の最高精度(メーカ精度、JIS精度等)で管理されていると思います。
  • 一方、製造現場で使用されている計測器の管理(ISO9001)においては、自社の製品品質を維持・管理するに当たり判定精度は自由に決めることができます。
  • その際、決めるといっても何を基準に決めれば良いのか解らず、メーカ精度やJIS精度で決められているお客様も多いと思います。
  • しかし、計測器は使用すれば劣化するため、必要以上の判定精度を設定すると維持・管理が大変です。
  • そこで、今回は判定精度の決め方についてお伝えします。

計量法の「検定公差」と「使用公差」をヒントにしました。

    • 新品の計測器と使用中の計測器を区別するには、計量法の「検定公差」と「使用公差」が参考になります。
    • 計量法(JIS)では、検定公差とは、「検定における器差の許容値」。使用公差とは、「使用中検査における器差の許容値」とあります。
    • 法律なので少し解りにくい表現がされていますが、
      1)検定公差≒使用する前の計測器(新品)の判定精度
      2)使用公差≒使用している計測器(使用中)の判定精度
      と置き換えられるのではないでしょうか。

メーカ精度の1.5~2倍の判定精度を推奨しています。

  • 使用公差は、検定公差のおよそ1.5~2倍になっており、これを参考にして、当社では判定精度を決める際に、1.5~2倍の判定精度を推奨しています。
  • 但し、判定精度を甘くする場合には、製品品質に必要な管理精度よりも甘くならないように注意して下さい。
  • より製品品質に適した判定精度を決める際の、一つの考え方として参考にして頂ければと思います。

関連情報をご紹介します。

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