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2015.09.17

校正のトピックスNo.301
【恒温槽の温度測定:断線しま栓!】

NKS流「校正への工夫」

恒温槽に温度センサを挿入するためには?

    • 恒温槽は、長時間一定温度に保つことができる容器のようなもので、科学実験などに用いられる装置です。
    • 恒温槽の扉から槽内に試験対象の製品などを入れて使用しますが、温度センサのようにケーブルがあるものは、扉から挿入するとケーブルを挟み込んでしまうので、恒温槽の本体側面に「ケーブル孔」と呼ばれる穴があいています。


  • この「ケーブル孔」から温度センサを挿入して、恒温槽付属のゴム栓でケーブル孔の隙間を塞いで校正を行いますが、槽内での位置の違いによる温度のばらつき(温度分布)の測定をする時には、温度センサを何本も挿入して、さらにゴム栓で塞がなければなりません。
  • 今回のメルマガでは、温度センサに負荷をかけずに、キッチリとケーブル孔の隙間を塞ぐための工夫を紹介します。

いろんなタイプの栓を用意しました

    • ゴム栓は恒温槽のメーカ付属品ですので、お客様の恒温槽についている場合もありますが、ゴム栓は比較的硬質なので、押し込みすぎるとデュープレックスワイヤなどの細い温度センサは断線してしまう可能性があります。

    • また、様々なメーカの恒温槽のケーブル孔に対応しなければなりません。
    • そこで、いろいろ検討した結果、次のようなものを用意しました。
      1. 温度センサに負荷がかからないようにする柔らかめのシリコン栓
      2. 温度センサのケーブル径に合った切れ込みを入れたシリコンゴム栓
      3. 恒温槽のメーカや型式の違いに対応するためのサイズ違いの栓

様々な恒温槽に対応できます

  • 用途に合った様々なタイプの栓を準備することで、温度センサが断線する心配もなく、どんな恒温槽にも対応できるようになりました。
  • 恒温槽は「JTM」という規格で、恒温槽に関する取り決めが詳細に示されているのですが、このケーブル孔に関しては何も決められておらず、メーカによりサイズがいろいろありますので、沢山の種類の栓を準備するのは大変でした。
  • 当社では恒温槽に限らず、いろいろなメーカの機器を校正しますので、その都度、その機器に合った治具を作成して、効率よく作業ができるように工夫しています。

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