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2015.10.01

校正のトピックスNo.302
【はかり:丸形水準器が付いていないと校正に支障がでますか?】

NKS流「ためしてガッテン!」

水準器が付いていない物を買ってしまった。どうしよう。

    • お客様から次のような相談を受けました。
      「はかりには水準器が取り付いている物だと思っていたけど、どこを見ても付いていない。
      もしかしたら購入時に、水準器の有無指定とか有ったのかなぁ?そのせいで、校正結果が不合格だったらどうしよう・・・」
  • 水準器がついている「はかり」はよく見ますが、確かに今回の「はかり」には無さそうです。そこで、今回は水準器が付いていないと校正に支障が出てしまうの?という視点から紹介していきます。

安心してください。規格は水準器を設けなくても良い条件も定めています。

    • JIS規格を読むと次の記載があります。
  • 簡単に言えば「はかりを5%傾けても2目盛以内のずれで収まる性能なら水準器は不要」となります。

実際に傾けてみました。

    • 28mm(約20%)傾けてやっと1目盛変化しました。
  • 恐らく、この倍まで傾けると2目盛変化すると思われましたが、はかり自身が倒れてしまいそうなので実験は止めました。

水準器が無いのは、性能に自信がある証拠。

  • はかりは少し傾けてしまうと、正しく使えないと思っていました。
    しかし今回の「はかり」が、たまたま優秀だったのかもしれませんが、結果を見ると5%どころでは無く、20%以上傾けても規格を十分満たしている性能の高さにとても驚きました。
    これなら、坂道で使っても支障無いなぁと改めて関心しました。
  • お客様に、規格を踏まえて説明した所、安心され次のお話が聞けました。
    「はかりは、現場で材料の配合の為に使っています。アナログ目盛だと、目盛板に配合の分量位置にシールを貼っておけるので、直感で分量がわかって便利なんですよ。また、デジタルより丈夫なので、現場用に選んでしまいます。」
  • 色々な想いで使われている大事な「はかり」なので、当社が校正を行う際には、より正しい数値を測定するために、水準器が付いていない場合は、予め持参した水準器で確認してから実施しています。
  • 今回のお客様からの相談のように、当社へ校正を依頼する際「この機器、校正に出しても大丈夫かな?」と言った心配がありましたら、当社営業マンに相談ください。

関連情報をご紹介します。

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