校正のトピックスNo.338【マイナス表示がある計測機器の精度の考え方】 | NKS|計測器・測定器の校正業務

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2016.07.21

校正のトピックスNo.338
【マイナス表示がある計測機器の精度の考え方】

校正から見た「計測器の管理」

お客様から精度の考え方についての質問がありました。

    • 計測機器の精度の表現に「±〇〇%FS(フルスケール)」が用いられます。フルスケールとは目盛の全体幅のことなので、例えば、測定範囲「0~50Pa」の圧力計の場合、フルスケールは「50Pa」となります。

  • 以前、あるお客様から「差圧計の測定範囲-50~50Pa、精度±2%FSの場合、フルスケールは50Paで考えればいいのか100Paなのか迷っています」という質問を頂いたことがありました。
  • 以前のメルマガで「精度の表し方の意味」をお伝えしたことはあるのですが、今回のメルマガでは「測定範囲にマイナスを含む場合のフルスケール」についての考え方をお伝えします。

「目盛の全体幅」という考えから、フルスケールは「100Pa」となります。

    • お客様からの質問のような「測定範囲-50~50Pa」の差圧計の場合は、大気圧0Paを中心に-50Paと+50Paを測定できるので「フルスケールは50Pa?」と思いがちです。

    • しかし、この場合は、差圧計の「目盛の全体幅」に対する精度なのでフルスケールは「100Pa」となり、100Paの±2%=±2Paが、この差圧計の許容値となります。

実は「FS」の表現はJIS規格で定義されています。

    • ここまで、「FS」を「フルスケール」として記載してきましたが、実はJIS規格の中で「FS」は、「Full Span(フルスパン)の略でレンジの上限値と下限値との差」、フルスケールは「目盛が示す測定量の最大値」と定義されています。

  • 「フルスパン」はレンジにおける精度、「フルスケール」は目盛に対する精度という違いはありますが、計測機器によっては同じ意味合いで使われています。ちなみに、圧力計のメーカのホームページを見ると「FSはフルスパン又はフルスケール」と表現されていました。
  • 今回のメルマガでは、あるお客様からのご質問の内容をお伝えしましたが、メルマガをご愛読していただいているお客様にも参考にして頂けたらと思い、ご紹介させていただきました。

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