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2016.11.10

校正のトピックスNo.350
【差圧式流量計:圧力の差から流量を測定します】

校正にまつわる豆知識

工業計器としては古くから使用される「差圧式流量計」

  • これまで様々な測定方式の流量計の原理について紹介してきました。
  • 今回のメルマガは、流量計の中でも工業計器としては20世紀前半から使用されているというとても歴史の古い「差圧式流量計」の原理についてお伝えします。

差圧式流量計は、文字通り「差圧」から流量を求める方式の流量計です。

    • 流体が流れている配管の途中にオリフィスと呼ばれる絞りを設けると、その上流側は圧力が高く、下流側は圧力が低くなります。

    • イメージとしては、混み合っている駅の改札口を思い浮かべると分かりやすいと思います。改札口の手前まではギュウギュウ押し合っていますが、改札口を出るとスイスイと進むことができます。改札口の入口は圧力が高い、出口は圧力が低いということです。

  • 差圧式流量計は、上流側と下流側の圧力の差、つまり「差圧」を測定することによって流量を求めています。
  • 今回は、駅の改札を例に出しましたが、エネルギー保存則を流体力学に当てはめた「ベルヌーイの定理」が差圧式流量計には関係しています。

流量計なのに「圧力」の校正を行います。

    • 差圧式流量計は流量を測定する計測器ですが、原理から考えると実は「圧力」を測定する計測器なので、当社では、圧力計のように実際に圧力を加えて校正しています。

  • 次回のメルマガも引き続き、他の測定原理の流量計についてご紹介します。

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