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2017.11.16

校正のトピックスNo.397
【熱電対に中継端子をつかってはダメなの?】

今回は、温度計の接続方法の話しです

    • あるお客様から、メーカは中継端子を推奨していないけど、メンテナンスのしやすさを考えて、熱電対と指示計の間に中継端子を設けたいけど大丈夫なのか?という相談がありました。
  • よく話しを聞いていくと、メーカは「中継端子を設けると誤差の可能性がある」という理由により中継端子の使用はあまり推奨していないとの事でした。
  • しかし、様々な現場で年間2000台以上の校正を行っている当社からみると、中継端子が使われている現場の方がよく見る光景です。だからといって「中継端子を使っている所の校正結果は不合格ばかりだ」という事にはなっていません。
  • そこで今回は、熱電対の理論に踏み込みますが、言われればどうって事無い法則によって説明がつきますので、少し解説します。

中間金属の法則が成立しているからです

    • 熱電対は「2種類の異なる金属線で閉回路を作り、両端に温度差があると電流が流れる」という変わった現象を使った温度計です。
    • 現象の1つに「中間金属の法則」というものがあります。中間金属の法則とは「回路中に異なった金属が入っても、その両端の温度が等しければこの影響は生じない」という内容です。
  • つまり、異なった金属(今回で言う中継端子)が一部分で使われていても、温度差がなければ影響しないのです。
    大抵の場合、線は隣り合って繋がれるので事実上温度差は無いと考えられます。そのため、中継端子を使っている多くの現場では、影響しないと言えるのです。
  • 今回は、通常の現場環境を想定に話しましたが、メーカはどのような環境でユーザが設置するか分からないという懸念から推奨していないのかもしれません。

校正業者からの視点でお伝えできます

  • 当社では、このように校正業者としての経験や原理・法則からみた視点での情報提供となりますので、最終判断はお客様の現場をよく知っている関係者の方と相談して、決めて頂ければと考えます。
  • もちろん、当社では熱電対~中間端子~指示計間の総合的な校正は対応できますので、必要に応じてお声をかけください。

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