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2018.03.22

校正のトピックスNo.412
【イモノ尺:素人は取扱い要注意?専門家用の直尺です】

スクープ??長さが違う直尺みつかる!

    • この写真をご覧下さい。3本の直尺を並べた写真ですが、よく見ると全て長さがずれています。

      校正を通じて10cmは10cmと世に証明している当社から見たら「とんでもない直尺を見つけてしまった・・・」「世紀のスクープかも」と興奮さめやらない状況です。

    • こんな時は一度落ち着いて再確認するのが大事なので、改めて写真をよく見ると、上2本には「イモノ尺」と日頃見かけない言葉が書かれています。今回はイモノ尺を紹介します。

イモノって何?

    • そもそも鋳物(イモノ)とは、型に溶かした金属を流して作った製品の事で、フライパンや釣り鐘やオブジェなど様々あります。作り方の一例としては次のようなイメージになります。
    • 溶けた金属は冷えると縮まってしまうので、製品は模型より小さくなります。よって、縮んだ時に丁度の大きさになるように模型をその分だけ大きく作ります。
    • 逆算するだけかもしれませんが、模型は立体なので上下・左右・斜めなど全方向に対して逆算する必要があります。その為、計算間違いが起きる可能性はゼロとは言えないのです。
    • そこで、直尺の目盛間隔を係数分だけ長くし、計算の手間を無しにするアイデアが取り入れられ、鋳物専用のイモノ尺が登場しました。

便利な尺ですが、使う場面に要注意

  • これさえあれば、素人の私でも鋳物の設計ができそうな気にしてしまうぐらいの便利な直尺と知り、スクープと浮かれていた状況を恥ずかしく思います。
  • ただその一方、見た目は普通の直尺と一緒なので、気付かずに鋳物関連外で使ってしまわないように、所有者の方は適切に管理する事がポイントです。
  • 普通の直尺とちょっと違うイモノ尺なので、お出しする校正成績書も普通の直尺とは、ちょっと変わった形になります。そこで、次回は当社に校正を依頼するとどのような成績書になるの?という点を取り上げます。

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