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2019.05.30

校正のトピックスNo.463
【測定投影機:遠近感のない特殊なレンズが使われています】

小さく複雑な形状のものを拡大してスクリーンに写し出す測定機です。

    • 物の長さをマイクロ単位で測定するにはマイクロメータやノギスが用いられることがありますが、電子部品や精密部品などの米粒大ほどの小さな製品では、寸法を測定することはできません。
    • そのような小さく複雑な形状の製品の寸法を測定するのに用いられるのが「測定投影機」と呼ばれるもので、対象物の影や画像を大きなスクリーンに拡大して写し出し、非接触で寸法を測ることができる測定機です。

  • 今回のメルマガでは、測定投影機に用いられる対象物を写し出すためのレンズの特徴についてお伝えします。

測定投影機には遠近感のない特殊なレンズが用いられています。

    • 通常のカメラのレンズや人の目では、距離が遠ければ小さく、近ければ大きく見えることで遠近感が分かるようになっているのが普通なのですが、この遠近感が測定投影機にとっては不都合なのです。
    • 例えば凹凸のある製品の寸法を測る場合に、距離によって寸法が変わってしまっては正確な数値を測ることができず、誤差の要因になってしまいます。
    • そこで、測定投影機に使用されるレンズには、テレセントリック光学系と呼ばれる、距離が遠くても近くても同じ大きさに見える特殊なレンズが用いられているのです。

  • 測定投影機は、小さな物体を拡大して投影できるだけでなく、遠近感のないレンズを使っていることこそが、「正確に寸法を測る」という目的を実現する大きな特徴です。

当社では測定投影機は多くの校正実績があります。

  • 測定投影機は、自動車関連、電子部品、樹脂成型等さまざまなお客様の現場で使用されており、当社では幅広いお客様からの校正依頼を頂いています。
  • 校正にはガラスの表面に等間隔の目盛が付けられたガラススケールを用いて、X、Y軸方向の移動量の校正を行っています。
  • 測定投影機の校正が必要な際には、お客様のお近くの事業所へ是非お問い合わせ下さい。

上記内容についてのお問い合わせ(Mail・TEL)/資料請求