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2019.07.25

校正のトピックスNo.471
【東京ドーム1個分は、どんな単位?】

東京ドーム10個分の広さと言われてピンときますか?

  • TVを見ていると「オリンピックの選手村は東京ドーム10個分の広大な土地に建設されます・・・」という表現で東京ドームが単位の1つとして紹介されることがあります。
  • 東京ドームに馴染みのある方にとっては「へぇ~、あのぐらいの広さなんだ」と思えるかもしれません。
  • 一方、私は校正を通じて色々な単位を扱っているNKSの社員なのですが、名古屋在住なので、東京ドームの広さを実感する機会は少なく、正直あまりピンとこない単位なのです。
  • そこで今回は、TVなどのマスコミではなぜ「東京ドーム」という単位がよく使われているのか考えてみます。

一般的な単位の方が分かりにくい?

    • 東京ドームは、46,755平方メートルと公表されています。でもいまいちピンとこない方が多いのではないでしょうか?
 
    • それでは「正方形の土地なら一辺が約216メートルです」と言われたらどうでしょうか?先ほどより分かりやすくなりませんか?
    • 次に「約14,000坪です」と言われたどうですか?きっと自宅を基準に広さがイメージしやすくなったのではないかと思います。
  • つまり、大きな物を表す場合は、身近なものを基準に何個分と表現したほうが分かりやすいといえます。そこで、できるだけ分かりやすく伝えるためにマスコミの世界では、広い場所を表す単位として「東京ドーム」が使われるようになったと考えられます。
  • ちなみにですが関西では、やはり東京ドームではなく甲子園球場の方がよく使われていて、その広さは38,500平方メートル。中部圏でよく使われるナゴヤドームは48,169平方メートルと言われています。

単位は人の生活の中から生まれます

  • 単位と名がつくものに共通して言えるのは、ただの呼び方ではなく、昔の人が体の一部を長さの単位として使っていたように、人が築いてきた文化や歴史から生まれてきているということです。
  • 関東の方には「東京ドーム」。関西の方には「甲子園」。そして中部圏の方には「ナゴヤドーム」という、地元としての親しみやすさ、実体験としての広さへの驚き、そこで繰り広げられた歴史といったものから、独自の単位として生まれ、使われてきたのだと思います。
  • SI単位では無いのでNKSの成績書には、ちょっと使用できないのですが、将来は広さの単位の1つに数えられていたら面白いかもと思いつつ、ご紹介しました。

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