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2019.09.26

校正のトピックスNo.479
【ある社員からの質問(Q.掃除に使うアルコール、消毒用でなくても良いんですか?)】

「消毒用でなくてもいいの?」ある社員からの質問

    • 当社では作業後の機器等の清掃に洗剤やアルコールを使います。
    • 最近、ある若い社員からアルコールについて質問をもらいました。

Q「清掃に使うアルコール、消毒用でなくても良いんですか?」

  • 理由は後述しますが、当社は基本的に「無水エタノール」を使っています。
  • 質問した社員は、学生時代に”消毒用アルコール”を使った経験から、当社が清掃時にアルコールを使う目的を”消毒”と思っていたようです。
  • 普段の生活の中では、”アルコール”と聞いて連想するのはお酒くらいで、種類などはあまり意識されないかもしれません。(私だけかな?)
  • そこで、今回はアルコールの種類と、当社が「無水エタノール」を使う理由について取り上げてみました。

「アルコール」にも色々あります

    • 一言で 「アルコール」 といっても、ご存知の通りいくつかの種類があります。
    • 広義には、エタノール(エチルアルコール)、メタノール(メチルアルコール)、イソプロパノール(イソプロピルアルコール)などですが、ここでは質問のあったエタノール(エチルアルコール)の種類について取り上げます。

    • エタノールはその濃度により、以下のように分けられています。

  • 『無水エタノール』は殆ど水分を含まない、純度の高いエタノール。高い洗浄力を持つ。また揮発性が高く、すぐ蒸発します。
  • 『消毒用エタノール』は、”消毒用”の名の通り、殺菌消毒に用いる。約20%の水分を含むことで、純度の高い無水エタノールより蒸発が遅く(その場にとどまり)強い殺菌作用を示すとされています。

当社の使い方だと 「無水エタノール」 がピッタリ!

    • 当社が清掃する汚れには、機器操作部や外装の汚れ、センサ部の油脂分などがあります。また、水分の付着・残留を嫌う機器も多くあります。
    • 無水エタノールは消毒用エタノールと比べると、洗浄力が高く、水分も残らず、乾燥も早いため、当社の清掃目的にピッタリです。(材質によっては劣化・変色させてしまう場合があるため、洗剤も併用しています )

 

    • また、他のアルコールと比べ(比較的)安全と考えています。

・メタノールは誤飲などで強い毒性を示す
・イソプロパノールはより強い脱脂作用(手が荒れる)・独特の臭気がある

    • どの”アルコール”も適切な環境・保護具で用いれば何の問題も無いことなのですが、当社は様々なお客様の環境で、多種多様な機器の校正を行います。
    • 社員の安全確保や、お客様の環境に影響を与えないことも、無水エタノールを選ぶ理由の一つです。

 

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