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2020.09.03

校正のトピックスNo.518
【換気回数:知ると色々な場所での換気を身近に感じます】

「換気時間」ではなく「換気回数」?

  • コロナ対策の1つに「風の流れができるよう、2方向の窓を、1回、数分間程度、全開にしましょう。換気回数は毎時2回以上確保しましょう。」といった案内を見かけます。
  • 長時間換気している方が良さそうなイメージなのに「換気時間」ではなく「換気回数」という表現になっています。そこで今回のメルマガでは、換気回数について紹介します。

換気回数という言葉は、主にクリーンルームや建材関連のJISに登場します

    • 換気とは、ほこりや菌などの浮遊物・呼吸による二酸化炭素などによって汚れた空気を排気し、綺麗な空気を吸気する事によって入れ替える事をいいます。
    • 確かに時間をかければ入れ替わりますが、換気能力の比較という点から1時間当たりどれくらい空気を入れ換え(換気量)、その入れ換えが何回行われているか(換気回数)が換気の目安になります。
    • クリーンルームの場合は、浮遊物をどれだけ部屋の外に出し清浄度レベルを保つかが重要なので、換気回数の評価が1つの基準となります。換気回数は、下記の式より求められます。
    •   部屋に必要な換気回数(回/h)=換気設備の換気量(m3/h)÷部屋の容積(m3
    •  この式から見える事として、部屋の容積に見合うだけの換気設備がないと、全く空気が入れ替わらないので、時間の長短というより回数の多少というのが目安になるのです。
    • 換気回数はクリーンルームのクラスに連動しており、業界毎での目安としては下記になります。
  •  多いところでは、1時間に600回も部屋の空気がまるまる入れ替わっているので、どんな菌も浮遊している間もないぐらいですね。

電車でのアナウンス「6~8分で車内の空気を入れ替えています」もイメージできそうです

    • 換気は部屋の空気を入れ替える事なので、時間ではなく回数がキーになるという事を紹介しました。
    • とはいっても、一般家庭や事務所では大掛かりな換気設備は用意できないので、コロナ対策向けの換気に対しては政府がアナウンスしている窓開け換気がお勧めですね。
    • また、電車に乗ると「6~8分で車内の空気を入れ替えています」というアナウンスを耳にしますが、換気回数に直すと7~10(回/h)になるので、いつの間かそんなにも入れ替わっていたの?という驚きです。
    • 当社がクリーンルームでの測定依頼に対応する場合は、換気設備の吸気量と排気量を測定し算出していますので、お気軽にご相談ください。

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