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2021.04.08

校正のトピックスNo.544
【正しく体温を測れていますか?】

その測り方は正しいの?

  • ●Aさん:「低いと36.0℃くらいになっちゃうんだよね。36.3℃とかの時もあるし・・」 
  • ●私:「それって測り方が悪いんじゃない?」 
  • ●Aさん:「ちょっとやってみるね」
  • ●私:「それそれ、その挟み方だよ」
  • ●Aさん:「ワキにしっかり挟んだよ」
  • ●私:「そんな単純なことにも決まりがあるみたいだよ」
  • ●というような会話がありました。

ワキの下で測る体温計の使い方

  • ●私はT社の体温計を使っているのですが、その取扱い説明書には「体温計の測定部をワキの下中央に斜め下から30度くらいの角度で深く入れる」と書いてあります。
  • ●ポイントは「斜め下から30度」「深く」だと思います。
  • ●品質管理担当の性分として、他の人たちの動きも気になったので、周りの数人に、いつもの測り方をやってもらいました。
  • ●そしたらなんと、8人中下方から挟んだ人は2名、体正面から挟んだ人は6名でした。正しい運用率25%だったのです。
  • ●仕事に置き換えると、計器取扱い説明書に沿っていないやり方で測定した事実が発見されたということになり、サービスの質に関わる問題になります。

測り方で変わるのか?

  • ●この疑問を確認するため、私自身の体を使って毎朝起床時に、「正面」からと「下方」からの2回を、5分程度の間をあけて測定しました。(測る順番は特に決めないで行いました)
  • ●以上から分かったことは
  • ●①正面から測定した体温はバラついている。下方からの体温は安定している。
  • ●②正面から測定した体温は、下方から測定した体温を超えることは無かった。

実行が確認できてこそ安心

  • ●今回分かったことは、素晴らしいマニュアルが有ってもそれを理解してその通りに実施しないと、その品質は保たれないということです。
  • ●規程、ルールを作ったから大丈夫ではなく、それが理解されているか、しっかり実施されているかを確認して、初めて大丈夫ということなんですね。
  • ●ちなみに取り扱い説明書には、体温とは?等の説明もあり、その測り方をする理由も載っています。一度読んでみると「なるほど」と思われるかもしれません。
  • ●たかが【ワキの下で測定する体温計】に品質管理担当として、色々学ぶことができました。
  • ●恐るべし体温計。

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